見出し画像

2010年代が終わろうとしているが俺は今年読んだよい本を書くぞ

2010年代、終わります。

ぼくは90年代後半生まれなので、この2010年代が人格形成されてから過ごしてきた人生の半分くらいを占めます。

この10年間どうだったか・何があったか…みたいなのを書こうと思ったんだけれども、個人的なことがほとんどを占めちゃうし、そんなことあんまり興味ないだろうなあということで今年読んだ本の中からおすすめを紹介します。夏から年末にかけて50冊くらい読んだのである程度信用してください。

ランキングはつけません。みんな違ってみんないいので。

ニック・ランドと新反動主義 現代世界を覆う〈ダーク〉な思想

ぼくはPCゲームのSkyrimがとても好きで、中でも「VIGILANT」っていうModの世界観や設定が好きだったんですね。そして、作者さんのFAQページの中に元ネタとかをまとめてあるファイルがあって、その哲学だったり、文学だったりをベースにしているということにすごい感銘を受けて、「こうしたものを作れるようにはなれなくても、その意図は理解したい!」と思って、哲学をかじろうと思ってました。

そして数年前にキルケゴールとかを読んでいたけれども、途中で挫折して放置していて、就活等が終わった今年の春に書店に行ってみたら、なにやら怪しい本が。ということで読んでみたら、最新のテクノロジーと、最新の哲学がわるい方向に混ざり合った暗黒の思想が書かれていて、その面白さに惹かれてしまった。

また、作者の木澤さんの文をそれから追うようになった。近代思想から文化みたいなものを広く援用できているの、本当にすごい。

矛盾社会序説 その「自由」が世界を縛る

正直、これを読んでからずっと社会に対して”気持ちわるさ”みたいな感情を抱いている。やはりぼくらは”知れば知るほど不幸になっていく存在”なんだと痛感した。

あと先週萱野先生とのトークイベントに伺いました。よかったです(簡潔)

生まれてきたことが苦しいあなたに 最強のペシミスト・シオランの思想

シオラン、人間味ありすぎん?

ペシミズムの有用さだけではなくて、なぜ社会が邪悪であるのかも明瞭に描かれていて、そうした意味でもよかった本です(ただし、だからこそ人生はクソ、となってしまうんだが)。

個人的なことと致しましては、「人生に意味はないからこそ、何にも囚われることなく色々なことにチャレンジできる」ということに考えが至っていたこともあって、真面目に哲学できてたんだなあとちょっと安心した。

ペスト

『異邦人』もよかったけどぼくはこっちのほうが好きですね…。

リウー医師の、"誠実さによってやるべきことを行う"という姿勢に、ぼくはすごい感銘を受けてしまって、というのもそれは学校の生徒会・委員会活動だったり部活の中でやってきたことが、(レベルは違うんだけれども)まさにそうした考えでやっていたことと繋がったのと、ぼく自身が”誠実に”生きていきたいと思っていたので…

そして、人々の連帯。この本の話は徹底して”不条理”であって、人々の連帯によってペストが打ち破られるわけではないんだけれども、その姿勢、その意思がない限りにはぼくたちは打ちのめされてしまうよなあと思う。『ジョーカー』の最後の、人々が暴徒と化すシーンで、ぼくはこの”連帯”を思い浮かべて、泣いてしまった。

ただ悲しきかな、ぼくは、僕自身のなかに”コタール的な部分”があると思っていて、あるひとつの物事に対して、人々が同じように苦しむことで、私もその集団の中にいるぞという歪な意識があることも自覚している。その部分にこれから向き合い続けていかなければならない。

もういちど生まれる

朝井リョウの作品は毎回読むのがしんどくなってくるぞい。

あと”ただかわいいキャラクター”の心理描写、朝井リョウが書いているのを知らない(にわか)

最後にして最初のアイドル

一文音読しただけでお友達から大ウケした。

Boy's Surface

大爆笑しながら最初の短編を読み終えた。

RユーザのためのRStudio[実践]入門−tidyverseによるモダンな分析フローの世界−

tidyverse is God.
tidyverse is God.
tidyverse is God.
tidyverse is God.

卒論でデータの調達とか処理をRでやっているんだけれども、この本のおかげでめちゃくちゃ効率的に作業できている。

filterとleft_join関数にめちゃくちゃお世話になっています。ただまだ上手くtidy dataを扱えてません。


*いかがでしたか構文*


------

おすすめ本以外の話として。

無事卒業出来たら、来年からは一応激務といわれる業界で働くことになるので、今と同じようなペースで読むことはできないだろうな~と思う。

ただ一方で、部活を引退してから、何かひとつのことに燃え上がってエネルギーをぶち込むということができていないので、それができると思うとワクワクする。

教養と実践力を身に着けてつよいにんげんになります。

では201A年に会いましょう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?