見出し画像

【戦争とは】 大河ドラマ 「青天を衝け」 第39話

人は誰がなんと言おうと戦争をしたくなれば必ずするのだ

ようやく慶喜が、幕末について語り始める。

ここまで伏せておくこと自体、連続ドラマとしてはものすごく勇気がいることのように思う。視聴者を信じていなければできないことだ。こういう時、視聴者は製作者と共にあれたように感じる。

慶喜の言葉は、戊辰戦争だけではなく、世界大戦にも、ベトナム戦争にも、中東戦争にも当てはまる。もちろん、徳川の御代が出来る前の戦乱の世にも。

人間には争うことがDNAに組み込まれているかのように、戦争の歴史は絶える様子を見せない。

他の動物は「狩り」はしても、「争う」ことを延々と繰り返したりはしないのに。

欲望は、道徳や倫理よりも強い。一度敵と思えば、いくらでも憎み、残酷にもなれる

そこには仁義など微塵もない。仁義によって立つ戦いなんて、実際には1つもない。

この段階で、栄一は70に近い。それでも尚、自らの行為を振り返り、間違いは正そうとする。人生何周目に入ったらそんなバイタリティが出てくるのだろう。

残され生き続けることがどれほど苦であったことか

惇忠あにぃにかけた言葉だけれど、ケイキさんもそのお一人だ。

ここまで生き延びてしまった人々は、亡くなった方々の分まで、しっかりと目を見開いて生きている。

私は目をぐわっと開いて生きているかな。

いよいよ残り2話。終わって欲しくない、とは思わない。でも最後までとても楽しみにしている。

明日も良い日に。

アイキャッチは、バルチック艦隊よりも少し後に登場する戦艦。AIが色を再現したものだそうだ。すごいね、テクノロジー。


この記事が参加している募集

#テレビドラマ感想文

22,032件

言葉は言霊!あなたのサポートのおかげで、明日もコトバを紡いでいけます!明日も良い日に。どうぞよしなに。