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【楽しかったな】 大河ドラマ 「青天を衝け」 第40話

快なりじゃ!

うわあああああ!

ここでこれを使うなんて!

パパりんから受け継いだ「快なり」を最後に慶喜が使ったのはこの時。

お祝いの席だった。まだまだ徳川の時代は続くと思われていた時代だ。平四郎も生きていたし、慶喜ご自身も、自分は輝きが強すぎるなどと、いけしゃあしゃあと言えていた頃。

明治以降、輝かないように輝かないように、と息を潜めて生きていた慶喜が、顔を上げ、笑顔で快なりとようやく言えた。

激動を共に乗り越え、沢山の友人を失い、それでも慶喜に対する栄一の思いは第一回から変わらない。

冒頭に大人のシーンを持ってきて、そこからフラッシュバックをしたことが物凄く効いている。冒頭を子ども時代にして順当に進めていたら、慶喜と栄一の旅は今よりも短いものに感じただろう。

尽未来祭をきっちりと。

同じ回で、長生きをした者の哀しみにも触れている。

残務をわしに押し付けてみんな死んでしまいよって

大隈重信、二度目に総理大臣になった時、もう80だったのね。全くイメージがなかったけれど、確かにその年でまた担ぎ出されたら、残務処理を押し付けられたと思っても仕方ない。同じ時代で切磋琢磨した人がもう誰もいない。その寂寥感、如何ばかりか。

そこと対照的なのが、いきなり60社から退陣した栄一。この行動力、見習いたい。

それでも、こんな凄いのがすぐ近くにいたら、周りにとっては確かに無性に腹が立つものかも知れない。だってどう頑張っても敵いっこないんだもの。

公の顔はピッカピカだからこそ、家族に対するエグさも際立つ。

ダメ息子を廃嫡したからと言って、生物博士志望の18歳の孫息子に経営学を学ばせて後継にするって、鬼か?あなたは鬼なのか? #鬼舞辻無惨的な #時代背景的にはそろそろ登場してるはず

これを断る度胸は18歳ではなかろうて。

慶喜や喜作もナレ死。惇忠あにいもナレ死。伊藤博文は電報死。伝言死でなくなった辺りに時代が進んだことを感じる。

振り返って考えると、実際に死んだところがリアルタイムで描かれた重要人物は、円四郎とお千代と... 井伊直弼くらい?(平九郎はフラッシュバック)

それくらい、近しい人を沢山見送ったということだ。

ところで...

NO WARだ!

栄一よ、お前はBONOか?

ちょっと面白かったので最後に。

次回はいよいよ最終回!

明日も良い日に。メリークリスマス。

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