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蜜蜂と遠雷

音楽とは、永遠と刹那。

その瞬間に、その空間にしかないのに、
そこには永遠がある。

過去数千年前と、今が地続きで立体にすらなって、どちらも生きられる。

他の生物と人間を隔てる要素があるとしたら
自然の中に音楽を感じ、そこから音楽を作ることができる才能や
そこから音楽を作りたいと願ってしまう業かもしれない。

音楽を作りたい
音楽を生業としたい。

生きる業、とはなんと恐ろしい念だろう。

お腹を満たすわけでもない、あとに残るわけでもない。そんなものに人生をかけるとは、業としか言いようがないではないか

でもその業を生きずにはいられない。

そこに生きる喜びを見出してしまった者ならば。

七転八倒してもがきながら、深く深く潜りひたすら探索する圧倒的大多数の苦しい時間と、その隙間に訪れるギフトのようなほんのわずかな煌めきを浴びてしまった者ならば。

ああ、これを「ことば」に置き換えたら、そこにはわたしがやりたいことがある。
まだ踏み出してもいない、可能性の海の中にぷかぷかと浮かせておきたいわたしの夢が。

ことばも、感情も、音楽も、生のすべてが、永遠で、一瞬。

ならば、一瞬一瞬が永遠であるかのように、創造していかなければ。

高島明石の物語に、最後涙腺崩壊。止まらなくなってしまってスタバで読んでしまったわたしのバカバカばか。


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