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【偉人とは】 大河ドラマ 「青天を衝け」 第41話

今の日本はどうでぇ?

ちょっと手を伸ばせば届きそうなくらいに近い過去の人に、キラキラな眼差しでこう問いかけられて、堂々と答えられる人がいるのだろうか。

私は、恥ずかしくて言えません... となってしまった。

でも、この問いに、自信を持って「みなで粉骨砕身しております」と答えられるようでありたい。じゃあ、それに向けて私には何ができるのか。私にできることを全てやっているのか。

偉人とは呼ばないで欲しい

「偉人」と呼んだ瞬間、彼らは自分の手の届かない人になる。何もしない自分への言い訳にもなる。

他人行儀にはしてくださらないよう、とは、即ち、渋沢だって同じ人間だったのだから、あなたも考えることを、動くことを諦めないで欲しいと願われることと同義だ。

彼らが敷いたこの道を歩んでいるのは、あなた方なのだという冒頭の家康さんの言葉にも通じる。自分が築いた時代を壊された者と、壊したものと、両方から引き継いだ今を、私たちは生きている。

1年かけて紡ぎあげられた全てが、現代への問いかけとなる。

この1年、色んなことに怯えてきた。人は怖がっていると攻撃的になる。それは国も同じだ。排日移民問題は、過去の遺物ではない。手を替え品を替え、同じような原理がそこここで働く。

だけど、国と国との関係は、結局人と人との関わり合いだ。困っている人がいたら、心が痛い。助け合いたい。それがたとえ「敵国」の人だとしても、人であることに変わりはない。

晩年まであれだけ精力的に動けるのは、その行動の原動力がいつだって、「みんなが嬉しいのが一番」という母っさまの言葉だったから。

寝ていろ。もちとば余生を楽しめ

そんなことを言った大隈さんも新聞死。

晩年や余生という言葉が全く無いほど、最後の最後まで駆け抜けた人生だったことが良く分かるエンディングだった。

みんなで手を取り合いましょう

軽々に使うとフワッフワに軽くなってしまう一言だけれど、1年かけて描いてきたからこそ、ずっしりと説得力がある。

手を伸ばそう。大切な人に。

年末に見られて良かった。

まだまだ励むべ!

エールで幕を閉じた1時間の延長戦。

これくらいで良いじゃん、と思ってしまう己の弱さと向き合うことを、来年の抱負にしよう。

明日も良い日に。


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