【この世のネジとは】 大河ドラマ 「青天を衝け」 第25話
すぐ元の世に戻ると思うものも少なくなかった
明治になったのにいきなりの大権現様登場です。しかもこんなにも今ナウに通じることを言われちゃあ、茨城の御霊の方角に頭を垂れるしかありません。
さて本編はといえば、パリから帰国した渋沢一行の答え合わせの回。
俺たちは何のために生まれてきたんだべなあ
パリに行っている間に非業の死を遂げた多くの近しい方々のことが、これまた伝聞形式で伝えられていく。
小栗様にしても、平九郎にしても、川路さまにしても、全てもう過去の人。ネジを口に入れていたかも、あんな風に仁王立ちで亡くなったかも、本当のところは分からない。だって、もう、過去の話。美化も含めての、悲しみの深さ。
人の命は、こんなにもあっけなく消えてなくなってしまう。
そんな風に死んでしまった人たちのことを聞いてから、どれだけ誠一郎に函館に誘われても... 行けないよねえ... しかも上様はそれを望んでおられないと感じたら、尚更です。
でも上様はまだ誰にもその胸中を明かしていない。だから、伝聞としてすらも描かれない。描きようがない。
描かれるのは、慶喜を叱責すると同時に徳川家をなんとか守ろうとする天璋院様や和宮さまの言葉だけ。そこでもやっぱり慶喜さんは何の申し開きもしていない。あれ?もしかして今回慶喜さん、一言も発していなかった?!
その大きな答え合わせがまだ出来ていないまま、次回は2週間後。
このもやっと間を9月12日まで抱えておかねばならぬのか。
それでもそこまでの毎日すらも、彼らが生きられなかった明日なのだと偲びつつ。
明日も良い日に。
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