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The King and I (王様とわたし)

鮮やかな夕暮れのバンコクに船が入港し、約2年ぶりにシャム王国の王様に拝謁を賜りました。

「東洋人は野蛮で未開」という西洋人の上から目線に対し、「東洋の美」が前面に出てくる劇中劇のバレエ「アンクルトムの小屋」が好き。西洋の物語を縦糸に、東洋の振り付けとコーラスを横糸にして物語が綴られていく。今見ても綺麗だが、1951年の初演時には、もっと斬新に見えただろう。

時代の潮目が変わる時、価値観も日毎に変わる。それまで何百年も「正しい」と思われていたことが、ある日突然「正しくない」になってしまったりする。白黒はっきりつけられないことも山ほど出てくる。

子供のような無邪気さと、独裁者さながらの冷酷さの両面をくるくると見せつつ、色々間違いながら、その都度苦悩しながら、王は懸命に国の舵取りを試みる。

This was a man who triedというアンナ先生の言葉に泣きそうになる。

政情が目まぐるしく変わっている昨今にも通じるお話だなあ、としみじみ思うのでありました。

来週、お代わりしてきます!


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