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みどりに会いたい
そう思ったら、いてもたってもいられなくなった。私は今、みどりに会いたい。いつも元気をくれるみどりに。
思い立ったら居ても立ってもいられなくなり、私はすぐに家を出た。
雨予報だったので、行きがけに小さなビニール傘を買った。
上野駅から特急で2時間弱。駅からは、電車の時間に合わせて運行しているローカルバスに乗り換える。少し走った先の停留所で、みどりは私を迎えてくれた。
吸い込まれるような、みどり。
少し行くと、滝がある。
浅いところは透明なのに、深いところは翡翠色。
どのあたりから翡翠色に見えるかで、心の清らかさが分かるとか分からないとか。(前私伝聞)
ミルキーブルーな箇所もある。滝の下半分が桃に見えることから、「桃太郎の滝」と呼ばれている。ってことは、私が今立っている場所でおばあさんは洗濯をしていたのかな。
最終地点は、薬師堂。
「日本昔話」に出て来そうな佇まい。絶対なんかおわすはず。
茅葺の屋根を見ていると、それだけでタイムスリップできる。
永延3(989)年のころ、源頼光の家来、碓氷貞光(うすいのさだみつ)が越後から木の根峠を越えて日向見で夜を明かすことにして、谷川の音に心を静めて一晩中お経を読んでいました。夢の中に現れた一人の童子から「あなたの読経の真心に感心し四万(よんまん)の病気を治す温泉を与えよう、われはこの山神である。」と神のお告げを聞き、目を覚ますと枕元に温泉が湧き出ていたという伝説があります。 このめでたいしるしに感じ、お堂を建てて本尊の薬師如来の像をまつりました。これが日向見温泉であり、日向見薬師堂です。 この薬師様は、病気を治すために温泉に来る人から「湯前薬師」と敬われ、昔からたくさんのお参りがありました。
「かなり歩くよ」と言われても動じなかったけど、「クマが出るよ」と言われたのはちょいとドキドキ。熊鈴付けて、鳴らしながらの道中だった。
みどりとの再会。もう少し頑張ろう。
明日も良い日に。
伴走63日目!
言葉は言霊!あなたのサポートのおかげで、明日もコトバを紡いでいけます!明日も良い日に。どうぞよしなに。