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76/365 【春はサイコパスの季節】 大河ドラマ 「麒麟がくる」 第9話

硬くて... 塩辛うございますね

干しダコから始まる恋もある、な回でした。海のある国へ嫁いだことへの示唆はあからさまに過ぎるな、と思ったものの、このシーンのBGMは好きでした。肩の力が抜けるようなオーボエの音が響く中、黙々と干しダコを噛み噛みする帰蝶ちゃんと信長さん。なんか、かわいい。

そんなほのぼのの全てを粉砕するような、父、信秀への結婚報告の戦慄具合ときたらない。

祝言のご挨拶に松平広忠さんの首持参とか、何の違和感もなく人格破綻しとるやないかい。得体の知れない感をたっぷりと漂わせながら、「だってパパりんが褒めてくれると思ったんだもん」と涙目で訴えるとか、なんだこの鬼の子は。信秀が「俺の手には全く負えない」と匙を投げたくなるのも無理はありません。

こいつは民のためにも絶対に生かしておけぬ、と光秀が思い込む未来が垣間見えました。

その光秀について、信長は帰蝶の口から知ることとなります。嫁いできたばかりの美人妻が光秀について嬉しそうに語るのを聞いてジェラしる信長さん。鉄砲に絡ませた短い会話から、光秀と信長のファーストコンタクトを設計なさるとは、脚本ディテールの数珠繋ぎが面白い。

そんな大人たちのすったもんだ劇場の真っ只中を、冷静に世渡りする竹千代ちゃんの老成っぷりも印象的でした。そうよね、たらい回しな人質生活では子供らしい子供時代なんて無かったわよね。

光秀の嫁問題も含め、あちこち恋が春ですねえ、この時期にぴったりではないですか、な回でした。

写真は、煕子ちゃんが撒いていたハナミズキ!



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