スキナモノ
「なんでそのメガネにそのピアスなの?」
キャリアアドバイザーとして求職者と面談をしにいった時に、上司に怒られた。相手のペルソナに合わせて、警戒されない格好にしろと言われ、なるべく自分が出ないように普段PC作業のときと家でしかかけないメガネをかけて、服装もオールユニクロで可もなく不可もなくにしたつもり。
でも、いつもつけてるアクセサリーはそのままだったのがいけなかったらしい。
「それは、合ってない。」
TPOという言葉とは無縁に生きてきた私にとって、衝撃だった。ああ、そっか。これとこれは合わないんだ。
私の好みは本当に守備範囲が広いなあと思う。真っ赤な口紅も、淡いベージュの口紅も好き。ロンハーマンもジェラートピケも好き。華奢なネックレスも、ごついリングも好き。シルバーもゴールドもピンクゴールドも好き。
「それは、合わない」んだけど、「全部好きだから諦められない」
それにずっと悩んで、統一感を出そうといつも一部分の自分を殺そうとしてきた。
今日剥げたネイルを落として、次は何色にしよう?と思ったとき、やっぱり好きな色を詰め込みすぎた。タージマハルか、真珠の耳飾りの少女みたいな色合いの爪と、濃い抹茶の単色を3:2で塗った。
塗り終わって、またやってしまったな〜。「これは、合わない」だ。と思ったけど、同時にふと、それの何がいけないんだろうと初めて思った。
私が好きなものがふんだんに詰まったこの爪をみて、誰かが「それは、合わない」と思ったところで、私に何の関係があるんだろう。
たしかに仕事、ましてや商材が目に見えないものであるときなど、自分への信頼を勝ち取らねばならぬ場合は特に、見た目は非常に大切。だから上司は私に怒った。プロとして意識が足りないと。
でも今、私は専業主婦で、誰に何を咎められることもない。社会から隔離されて、インスタグラムでしか誰かと繋がることが出来ないことは時に死ぬほど存在価値がないように感じて消えてしまいたくなるけれど、同時に自分を表現することやある程度の好き勝手をしても誰も私を見ていないということに安堵する。
社会にはルールが多く存在しすぎる、とそこからはずれてみて初めて気づいた。なんであんなに生きにくいんだろう。
すきなものをすきと言える、そんな当たり前のことがどうしてこんなに難しくなってしまうんだろう。
自分のスキをたっぷり詰め込んだshopを開設して、やっぱりいつも統一感を気にしてしまいがちだけど、本質はそこじゃない。
私のスキナモノを、好きなときに好きなだけつくって、それが誰かのスキになる
うん、これだ。これを大切にしよう。売れる売れないは別にして、私のスキを形にしてみよう。楽しくなきゃ、意味ないもんね。
ということで、私のスキがたっぷり詰まったshopを是非ご覧ください♡
ベビー・キッズ・ママ向けのハンドメイドアクセサリーを販売しています😌🤞🤞
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