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イスタンブルの風に吹かれて。

先日私の好きな世界遺産にブルーモスクで有名なイスタンブルの歴史地区があるとお話しましたが…

ふと思い出しました。

あれ?
そういえば夏の課外授業にお嬢がモスクを訪れていたような…

確かトルコのお土産~とかなんとか言って、ピタパンやら糖蜜やらを買ってきたような???

慌ててお嬢に確認してみると、

「ああ、行ったわー、モスク。」

と言うので、ワクワクしながら検索してみました。

東京ジャーミー。

そうそう、そんな名前だった!

と横からお嬢。

東京にこんな場所があるなんて!
これは一度行ってみねば。
早速もう一度行きたいというお嬢と共にお出かけしました✨

ミナレット(尖塔)がある~!

冬の青い空に気品ある白い尖塔が映えます。外観からしてもう美しい…✨

金曜日の礼拝の時間以外、見学は自由ということでしたが、せっかくなので色々お話が聞きたいと思い、ガイドツアーのある日に行きました。
入場無料です。

動物たちのための水飲み場らしい。

東京ジャーミーは、シベリア革命が起こって故郷を追われ、満州を経て日本にやってきた人々が作ったモスクだそう。
なんと今から約100年前に金沢の宮大工さんによって作られたのだとか。

現在のこの美しいモスクは、初代モスクの老朽化に伴い、2000年に建て替えられたものだそうです。

青いタイル❤️

色々なお話が聞けましたが、特に印象に残ったのはイスラム教のラマダン(断食)についてです。

断食と言っても一ヶ月間まるまる何も食べないわけではなく、夕方になると断食は解かれ、みんなで″わかちあいながら″食事をするそうです。

何も食べない時間の後の一杯の水、一切れのパンがどれだけ美味しく感じ、感謝の念を抱くか、また断食中、とてもお腹が空いた時には、世の中にいる食べられないでいる人のことも思いやれる、というお話がありました。

そうだよなあ、私なんてお腹が空いてなくても決まった時間になったら食べちゃうもんね。食べられることへの感謝が足りないなあ、などと思いながらお話を聞いていました。

お嬢は英語の

breakfast

が、fast(断食)をbreak(破る)するという意味だと聞いて、いたく感心していました。
うん、連れてきたかいがあったぞ。

さてお話が一通り終わり、礼拝を見学できるということで、待ちに待った礼拝所へ!

ここは本当に日本?


ステンドグラスからさしこむ光が美しい


ここは完全に異国の地。
その美しさに目を奪われます。
そして司教さま(と言うのかな?)の祈りの声で辺りが浄化されるような不思議な感覚。

ターコイズブルーの絨毯❤️

ちなみにこの礼拝所に女性が入る時は、イスラム教徒の方と同じようにスカーフを巻きます。(巻き方も教えてくれる)
貸し出しのスカーフもあります。
冬はそんなに心配いりませんが、肌の露出も少ない服が求められます。

お嬢、巻き方を聞いたのに、
ほっかむりのようになってた。
カリグラフィー好きの私は、
こういうのにときめいてしまいパシャリ✨
女性は2階にも行けます。
暖炉のあるゲストルームも青いタイル😍
チャイをいただけます。

私は無宗教だし、神様って本当にいるかどうかわからないけれど…でもこういう場を前にしては敬虔な気持ちにならずにはいられません。

かの地からは毎日のように争いのニュースが絶えませんが、お嬢には多様性を認める、そんな人になってほしいな。

今日はそんな願いをこめて。
イスタンブルの風に吹かれてみました。

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