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くだらない話をしていいですか?

お嬢が夜中咳がひどくて眠れないようだったので、温かいものでも飲ませて落ち着かせようと、一旦起き出してポッドにお湯を沸かし始めた。

時刻は午前12時。

小さい頃、私の母も私が咳で眠れない時、こうやって温かい飲み物を用意してくれたり、ベポラップを胸や背中にぬってくれたりしたっけな。
などと感慨にふけっていると、声をかける間もなくお嬢が起きてきて

咳がひどくてさあ、眠れないんだよぉぉぉー😭

と言う。

知ってる。
私と2さんもあなたの咳がひどくてなかなか寝れなかったよ、とは言わなかったけど。

「そうだと思って今お湯をわかしていたところ。ちょっと待ってて」

あたたかいお茶を入れて、とりあえず飲ませて落ち着かせる。
その姿を見ていたら、私は昼間のことをまた思い出して、
思い出し笑いをしてしまった。

「なによー!!!なんで今日ママ、私を見て何度も笑うのー!!!」

「え?だって顔が面白いんだもん。」

私は夜中の12時にひーひー言いながら笑ってしまう。

「どこがそんなに面白いのよ?」

「怒らないなら教えてあげるけど。」

「ことと次第による。」

「え、じゃあ教えない。怒るもん。」

「もう何よー!教えてよー!!!」

この問答を何度やり取りしたか。
もう一度言うけど夜中の12時に。

「教えてくれないと眠れない」

などと言うので、仕方なくネタばらしをすることにした。


それはつい数日前。
私が大好きなQuizKnockの動画を見ていたら
人気YouTuberのヒカキンさんから、売れすぎて品薄状態になっているカップラーメン、

みそきん

の大きなパックが送られてきた

というものをやっていた。
(ざっくりいうとね)

それは通常売っているサイズの何倍だろう?
30倍ぐらいはある大きさ(体積)で、
そのパッケージには、黒いTシャツを着て頭には黒いタオルを巻き、腕組みをしている、いかにもラーメン屋さん風のヒカキンさんの写真がどーんと載っていた。

この動画自体は別にめちゃめちゃ爆笑とか、そういう類のものではなくて

へえ、QuizKnockとヒカキンさんって交流があるんだあ

ぐらいに思っていたのだけれども
やけにそのヒカキンさんのお顔が脳裏に焼き付いてしまったことだけは
付け加えておく。


次の日になってもお嬢の風邪の調子はあまりかんばしくなく
早く良くなってもらおうと、ビタミン摂取のためにキウイを入れたヨーグルトをお嬢に食べさせようと出してみたところ、
喜んでありついたのも束の間、風邪っぴきのお嬢の喉痛に直撃したらしく、

「の、のどにしみるぅーーーー!!!」

と悶絶していた。
(風邪をひいても食欲はおとろえないのが、うちの子供たちのよいところ)

私はその姿を見て

あらまあ、それはそれは。

と思うと同時に、とあることに気づいてしまったのだ。

あれ?
これって何かに似てない?
そう、昨日どこかで見たアレだよ、アレ・・・

脳内をぐるりと周回する。
そしてピコーンとヒットする。

そうだ!
カップラーメンのヒカキンだ!

ヒカキンの顔とお嬢の顔が重なりあったら、私はもうおかしくておかしくて
ツボにはまってしまい、笑いがとまらなくなってしまった。

↑どちらかというと、このサイトのヒカキンさんのプロフィール写真の方が近い。


「人が痛いって言っているのに、何がおかしくてママはそんなに笑ってるのよ!」

とお嬢怒る。

ごめん。
でもさ、人って笑いのツボにはまると、なかなか抜け出せないと思うの。

「人の顔を見て笑うなんてひどいー!」

何と言われようと、面白いものは面白い。
お嬢の顔を見れば、ヒカキンを思い出し、ヒカキンを見ればお嬢を思い出す。
魔のスパイラルだ。
もうその日一日、お嬢の顔を見る度に面白くなってしまい、
影でくくくくっと笑いをかみ殺して過ごした。
いやあ、お嬢ってば罪な人だわ。

というネタバレを深夜12時。
お嬢に温かいお茶を飲ませながら話したら

「ママって最低。」

と言われた。

ほおら、だから言いたくないっていったじゃん。
言えって言われて言ったら怒られるなんて損しちゃった。

しかし夜中に起き出して私があれこれお世話をしたことには感謝をしてくれたようで

「まあ、でも今日のところは許すことにするよ」

と言ってくれたので、とりあえずは一件落着。
ちなみにお嬢の名誉のために言っておくと
通常のお嬢は親バカながらちょっとばかり愛嬌がある可愛いお顔なんですよ。

あくまで

”風邪っぴきのお嬢がキウイを食べた時、喉が痛くて悶絶した時の顔”

がヒカキンさんに似ていたのであって・・・

とここまで書いていたら、また笑いがこみあげてきてしまったので
この辺でやめておく。

「うん。じゃあ今度みそきん買ってくるね」

と気を取り直して言ったら

「お店で笑わないでよ。」

と釘をさされた。

それを守れるかどうかは、うーん・・・保証できません。
ごめんよ、お嬢。












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