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【活動レポート①】「九重グリーンパーク泉水キャンプ村」フィールドワーク

今回、リブランディング企画の対象である、九重町の「九重グリーンパーク泉水キャンプ村」でフィールドワークをして来ました!現地での活動を通して、座学では分からない様々な発見がありました。その模様をお伝えします。

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まず始めに株式会社地域科学研究所 PUBLIC+さんによるレクチャーを通して、泉水キャンプ村が抱える課題として、施設の老朽化やそれに伴う維持費のかさみ、コロナ禍の影響による利用客の減少などが挙げられました。様々な改善の余地がある中で、「泉水キャンプ村のポテンシャルを活かすこと」「経営を見直すこと」という方向に定めました。

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2チームに分かれてのフィールドワークでは、敷地内を自由に散策することで、座学とは違う角度で発見がありました。一面に広がるススキや心地よくせせらぐ小川など、豊かな自然が見せる様々な表情に感動しました。一方で今回はちょうどススキのシーズンでしたが、どの季節に来ても旬の植物があると良いなと感じました。

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キャンプ場を各チームに分かれて散策したことで、様々な情報を発見することができ、事前に調べたことに加え、ネットだけではわからない強みや弱みを見つけられました。

実際にキャンプ場を散策したのち、各チームで泉水キャンプ場リブランディングプロジェクトを考え、中間発表を行いました。各チームがアイデアを発表し、講評をいただきました。その講評の中の意見で、「客を喜ばせる仕組み」に加え、「継続させるための仕組み(ビジネス的な観点)」が必要であること、ただ工夫するだけでなく、プラスアルファのオリジナリティある見せ方が必要であるという指摘を受けました。この指摘を踏まえ、私たちは中間発表で考えた「ゾーニング」によるキャンプ場リブランディング案に「育てるキャンプ場」という案を加え、プロジェクトを修正していきました。

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最後に、今回のアイデアキャンプの締めくくりとして、オンライン発表会しました。泉水キャンプ村をリブランディングする上で、「育てるキャンプ場」というテーマを中心に、リピーターの獲得・維持管理費の削減に向けた施策を考案しました。「育てるキャンプ場」とは、◯◯ランドみたいなイメージで、最初は限られたエリアが、どんどん拡大していく仕組みです。最初に解放するエリアに資金を注ぎ込むことで、インパクトのあるキャンプ場を目指すとともに、来場者が一定人数に達成すると次のエリアを解放する「ゲーム性」を取り入れました。

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この「育てるキャンプ場」をテーマにする過程について、少しお話ししたいと思います。「育てるキャンプ場」のほかに、「自然に触れるゾーニング」という現地調査から得た、泉水キャンプ村の自然を有効活用するアイデアがあり、どちらをテーマとして強調するかが大きな課題でした。独自性を強調するという観点だけでなく、キャンプ場の維持のためにリピーターを獲得する必要があるという目的を再認識した結果、利用者が何度も来たくなるコンテンツを盛り込んだ「育てるキャンプ場」が適していると考えました。

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今回のアイデアキャンプを通して、たくさんの学びや気づきがありました。以下では、2つに絞ってお話します。
一つは、ほとんどのミーティングをオンラインでやってみて、「意外とこっちのほうがいいかも!」と思ったことです。大学・学年・住んでいる場所が異なるメンバーの予定が合う「限られた時間」を有効活用することができました。特に、キャンプ場でのオンラインミーティングは初めての試みで、非日常感に溢れた貴重な経験になりました。

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もう一つは、「ビジネス化することの難しさ」を肌で感じることができました。アイデアを実現するためにはどれくらいの資金が必要か、どれほどの収益が見込めるかについて考えると、今までシンプルに見えていた課題がどんどん複雑になりました。アイデアは思いつくことではなく、実現させることが本当に難しいということに直面したことは、学生生活をしている私たちにはなかなかできない経験だと思います。

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今回の約4か月間の取り組みは、とても楽しく、あっという間に終わりました。また機会があれば、ぜひ参加したいです!

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