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台湾有事は起きるのか?

 最近は、台湾有事が実際に起きることが懸念されているが本当に起きるのだろうか。今回は詳しくまとめてみたのでぜひ最後まで見ていってほしい。

台湾有事が起こり得る理由

  まず、そもそもなぜ台湾有事が起きると騒がれているのだろうか。

中国の台湾防空識別圏への侵入の増加

 一つ目は、近年増えてきた中国の防空識別圏への侵入だろう。

2019→10機ほど
2020→380機ほど
2021→1000機以上

NHKより引用

このように、2019年までは10機だったものが、2020年には380機、2021年に至っては1000機近くにも登っている。この中国の防空識別圏への侵入の増加は中国が台湾侵攻のために台湾を研究している証拠なのではないだろうか。

各国の防空識別圏

軍事力の差

 軍事力差も起こり得る要因の一つと考えられるだろう。まずは、下の画像を見てほしい。

日中の国防支出額の比較

これは、日本と中国の国防費の比較だ。1990年だいは日本が優っていたものの、近年には5倍近くに離されているのがわかる。これより、中国の防衛費がいかに大きいかわかるだろう。この国防費が多いということは兵器も揃っているということがわかる。アメリカに及ばなくとも、中国は軍事力を増強しているのだ。

東アジアの各国・地域の戦力(戦闘機、軍艦)

やはり、そうだ。どう見ても中国が抜きん出ていることが一目瞭然でわかる。この図に載っている国全ての足しても足りないくらいだ。中国の軍事力が大体わかっただろう。

では、台湾はどうなのだろうか。台湾も中国までとは行かずとも、大きく防衛費を上げてきている。また、近年は戦闘機などの数も増やし弾薬などが足りていない日本とは大きく違い、有事のための準備はある程度整ってきている。また、台湾有事となれば参戦とまでは行かなくともアメリカを中心に各国も武器やそれこそ弾薬などは支援はするだろう。しかし、それでも中国には到底及ばないのが現実だ。最新の軍事比較(簡易)は以下の通りだ。

        台湾    中国
戦闘機      288    1200
ヘリコプター   208     912
戦車       1110       5250
装甲車      3472     35000
ロケット     115      3160
空母       0       2
潜水艦      4      79
フリーゲート     22     49

戦闘可能な兵     170000       2000000       
予備兵      1500000    510000  

Youtube/National Analysisより引用

この通り差は歴然だ。台湾側の弾薬が足りていること、中国が兵器全てを動員しないこと、各国による台湾への軍事支援などを加味してもその差は大きい。また、即戦闘可能な兵力は中国が200万人いるのに対し台湾にはたったの17万人と大きな差が開いている。ただ、表の通り、台湾有事の際は予備兵も戦闘に参加するであろうため、練度に差はあるものの兵士の数だけで言うとほとんど変わらないのかもしれない。しかしながら塀などの装備面での差が大きく、世界軍事力ランキングなどで見ると中国が2位なのに対し、台湾は22位と差はやはり大きい。

習近平国家主席の野望

習近平国家主席

 これも起こり得る要因の一つになってもおかしくはないだろう。そもそも、習近平は中国では前例のない三期目の任期に入ろうとしている。中国の発展に長らく貢献してきたが、そろそろ習近平も歴史に残るような偉業を達成したくなってきたのではないのだろうか。そこで出てくるのが、中国共産党悲願の台湾統一だ。台湾統一を達成すると、学校では当たり前のように習い、中国の英雄として語り継がれるだろう。習近平の野望も要因の一つになり得るのではないだろうか。

台湾を侵攻しづらい理由

 これだけ多くの台湾有事を起こす理由があるものの侵攻しづらいものもある。

ロシアによるウクライナ侵攻

 それがウクライナ侵攻だ。最近は少しづつロシア側が押してはきているが、あの戦力差でここまで長引くとは習近平や共産党員も思ってはいなかっただろう。ウクライナでも善戦しているのに、台湾はウクライナの何倍もの軍事力を持っている。また軍事力の差で書いたように台湾と中国の間の軍事力の差はもちろん大きいものの、予備兵を動員すると、かなりの隊員数となる。となると、台湾有事が成功する確率は必然的に下がる。

 また今回のウクライナ侵攻でわかったように、隊員の愛国心ややる気といものも鍵となってくる。台湾の人はほとんどの人が、中国による併合を望んでいないため、有事の際の中国撃退のモチベーションは今回のウクライナ軍のように高くなるだろう。こう考えると台湾有利の兆しが見えてくる。

バイデン大統領の公言

 また、先日バイデン大統領に記者が、台湾有事の際、軍事介入しますか?と言う質問に対してはYESと答えた。
 これは、バイデン氏が台湾有事の際に軍事介入することを意図して発言したものとみられる。これには、習近平氏も少し台湾有事を考え直したかもしれない。

ジョー・バイデン氏

 台湾有事の際、軍事介入を表明したものの、バイデン氏の支持率は年々下がっており、共和党のトランプ氏が2024年に勝利すると、これも大きく変わると思われる。この2024年と言うのは、たわいん有事を大きく左右するものとなりそうだ(2024年前までに台湾有事が起きる可能性もあるが)。

ドナルド・トランプ氏

予想

 私は、バイデン氏の公言などにより2024年までには台湾湾有事はないだろうと予想する。台湾有事が起きるとすれば、大統領がトランプ氏に交代する可能性のある24年以降になるだろう。特に2027年は習近平氏三期目の最後の年にあたるためこの時期の可能性が高いだろう。

まとめ

 今回は台湾有事は起きるのか?について書いてみたが、いかがだっただろうか。改善点やアドバイスなどがあればぜひコメントでお願いいたします。もちろん普通に感想でもありい難いです。他にも、社会について記事にしてほしい内容がありましたらぜひそちらもコメントでお待ちしています。ぜひフォローの方もしていただくと本当に嬉しいのでよろしくお願いいたします。また、土水23(社会)と同時にスポーツについての記事土水23(スポーツ)も運営していますので、そちらの方もよろしくお願いします。また、Twitter も新しく開設いたしましたのでそちらの方もよろしくお願いいたします。

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