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ロシア・ウクライナ戦争 ロシア軍苦戦の理由

 今回は、ロシア・ウクライナ戦争でロシア軍が苦戦している理由について解説していく。ぜひ、最後まで見ていってほしい。

概要

 最初にロシア・ウクライナ戦争で今まで起きたことについて簡単に説明していこう。ことの発端は、ロシア軍が黒海にとまっていたウクライナの貨物船を砲撃したことだった。その砲撃で、乗員一人が負傷し、ロシアによるウクライナ侵攻の火蓋が切られた。その後もロシア軍による攻撃が続き、オデッサではミサイル攻撃により、18人が死亡した。ウクライナ軍も反撃するも、ロシア軍は止まることを知らず、25日には、キエフに砲撃、同地の飛行場を占領。26日には、またもキエフに2発のミサイルが落とされた。27日には、ウクライナ航空会社の飛行機も破壊され、同日までに210人以上が死亡、1100人以上が負傷したと伝えられた。3月1日にはテレビ塔が砲撃されたことが大ニュースになり、この頃にはテレビのニュース番組の九割はロシアのウクライナ侵攻に関するものだった。その後も、原子力発電所が占拠されたり、市長が拉致されたり、ブチャで虐殺が起きたり、ロシア軍による多くの悪虐がなされ、今に至る。その間、欧米による、経済制裁や軍事支援など色々とあったが、長くなりすぎるため、別の機会にはなすとしよう。

ロシア軍苦戦の理由

 ここまで読むとロシア軍の勢いがすごいようにも見えるが、ウクライナ軍が思ったより健闘し、ロシア軍が思ったより苦戦しているというのも事実だ。特に、侵攻が始まったときは多くの専門家や政治家などが「ウクライナはどうせ数日で負けるのだからとっと降伏した方が多くの人が犬死しないで済む」や「キエフは数日で陥落するだろう」、「ウクライナ軍はいくら頑張っても、キエフは持っても3日だろう」と予想していたし、私もまたその中の一人だった。だが、実際はどうだろうか。キエフが陥落するどころか、ロシア軍は東部の占領にさえ苦戦しているではないか。確かに、ロシア軍はまだ、戦力に余力を残していて、武器も最新のものもほとんど使っていないというのも事実だ。ただ、それでも20万人という多くの兵力を投入して、今ではさらに投入している。20、30万人もの兵力を投入しても苦戦している。軍事力自体は世界2位と問題ないはずだ。兵力も足りているだろうし、武器もウクライナ軍よりかは勝っている。では何が問題なのだろうか。

 私は、少し考えてみた。すると、脳裏に二つのことが思い浮かんだ。ロシア軍の将官が、5人も殺害されたことと、ロシア兵がスマホで連絡を取り合っていたことだ。弱点は明らかにこれだろう。「統率力」。そもそも、通常将官は最前線に出て指揮は取らない。スナイパーに狙われる可能性が高いからだ。では、どうしてそのようなことをしているのだろうか。ロシア兵の士気があまりにも低く、先頭に立たないと指揮が取れないからと予想される。ロシア兵の士気が低くなることも当たり前だ。そもそも、ロシア兵は、訓練と聞かされて集められており、多くは20代と人を殺した経験がほとんどない。そんな状態では、士気が低くなることも当然だ。こんなことでは、統制を取ることは難しい。そこで最前線に将官が出ることになった。こんな感じだろうか。ロシア兵がスマホで連絡を取り合っているのも同じだ。統制が取れてればそもそもスマホで連絡を取り合えなどと指示しない。極端にはなるが、若い兵士は勝手に行動して勝手に連絡まで取り合っているのではないだろうか。

 もう少し、深掘りしよう。では、プーチンはなぜ経験の少ない若年の兵士を侵攻に使ったのだろう。いくらプーチンでも、若い兵士は士気が低くなるということを知らなかった訳はないだろう。答えは単純だ。ウクライナ軍を舐めていたのだ。そもそも、プーチンはウクライナを3日、かかっても1週間で占領して、他国からの報復や経済制裁がある前にとっとと退散しようと計画していたそうだ。なぜそんな計画ができたのか。それはロシア軍とウクライナ軍の数字上の軍事力の差がある。ウクライナ軍も世界ランキング22位と弱くはないが兵力は10万程度。また、数年前から、軍縮しており、兵器も少なく、あっても、旧ソ連時代の古いものばかりだ。これらのことからプーチンは20-30万程度の兵士でもすぐにウクライナ全土を制圧することができたと考えていたのだろう。侵攻する側は、守る側の3倍の兵力がいる。この条件も満たしているし、ウクライナ軍の強さが数字上のものだけだったとしたら、ゲームのように簡単に制圧できたのかもしれない。プーチンはウクライナ軍の真の手強さを見落としていたのである。

 真の強さとはなんだろうか。まず、ウクライナ軍は、日本の自衛隊などと比べ、経験が豊富だ。これは、一般市民にも同じことが言える。特に東部ドンバス地方では親ロシア派と何度も争いが勃発しており、ウクライナ軍はもちろん市民までもが銃を持って戦った経験が多々ある。ですから、ウクライナ軍はロシア軍、特に若い兵士と比べ実践経験が豊富なのだ。また、ウクライナはもともと人口が多く、男性は2500万人いる。これに戒厳令(18〜60歳の国外外出を禁じる)を出せば18〜60歳が全て国にとどまるのだから2400万人程度は国に残るはずだ。日本なら戒厳令が例え出されてもわざわざ自分から戦場に行く人はほとんどいないだろう。だが、ウクライナ国民は、占領されたらどうなるかしっかり理解しており、多くの人が自主的に戦いに行くことを望んでいる。少なく見積もっても5分の1、300万人程度はウクライナ軍に入隊するだろう。いくらなんでもロシア軍の士気も経験もない20代の兵士20万人と士気の高く、武器も使い慣れており、経験も豊富なウクライナ軍300万人、更には一般市民とのゲリラ戦をもを3日で叩くというのは無理があったのではないか。プーチンは、ウクライナ軍の真の強さ、経験と士気の高さを見落としていたのではないのだろうか。これは、専門家や自分にも同じことが言えるだろう。私は、ドンバス地方の戦いなどで、ウクライナ軍の経験が豊富だったということは知っていたが、一般市民もがそうだとは流石に知らなかった。専門家は、私のように無知ではないので、一般市民も武器が使えるということを知っていただろうが、ここまで士気が高くなるとは思ってはいなかったのではないか。この、「ウクライナ軍の士気の高さ」と「ウクライナ軍の指揮の高さ」、ウクライナ軍の真の強さが、ロシア軍が苦戦している理由ではないだろうか。今回はここで締めくらさせていただく。

まとめ

 今回はロシア軍がウクライナ軍に苦戦している理由を書いてみたが、どうだっただろうか。感想や改善点、アドバイスなどあればぜひコメントでお願いいたします。また、社会について記事にしてほしい内容がありましたらそちらもぜひコメントでお待ちしています。これからも、社会について色々と記事を投稿していくのでお願いいたします。また、土水23(社会)と同時にスポーツについての記事土水23(スポーツ)も運営していますので、そちらの方もよろしくお願いします。

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