見出し画像

世界史やるならまず地理を!

今回は世界史学習においていかに地理的な感覚・地図の学習が大切かということについてお話しします!

1.地理はなぜ必要?

世界史の先生や世界史を学んだ経験のある人はこぞって言います。「地理・地図の学習は必須である」と。ではなぜ地図が必要なのかお話ししていきます。

ズバリ、地理的感覚がないと学習している地域のイメージが湧かず、非常に学習が非効率になるからです!普通に考えてそう思いませんか?外国人が日本の場所や県名・地名を全く知らないのに日本史の勉強してたら「おいおい」ってなるでしょう??

では具体例として今回は中国を取り上げてみましょう。

中国の宋代を学習すると、世界史の教科書では「長江下流の蘇湖地方が実れば中国全土の食料は足りるということが『蘇湖熟すれば天下足る』と謳われた」ということが必ず記載されています。

この言葉は長江の位置とそれに関連して長江流域が稲作中心であることを踏まえていないと正しくイメージできないのです。
では長江の位置を確認してみましょう。

青線の川が長江です。そして、長江下流域の赤いゾーンを蘇湖と言います。少し歴史のお話をすると、宋王朝は金という国に圧迫され、南に逃れました。南に逃れた後は長江流域の江南地域と呼ばれる地域を開発していきます。このようにして江南地域の特に蘇湖と呼ばれる場所は「蘇湖熟すれば天下たる」と言われ、一大穀倉地帯となったのです。

ここでもう一つ。長江では小麦などではなく米が作られます。なぜ稲作が中心なのか。これもまた地理の知識が必要になります。

地図の紫の線は年間降水量が1000mmのラインです。北は1000mmを切り、南は1000mmを超えます。稲作に適した気候は高温・多湿で年間降水量1000mm以上が適すると言われています。長江流域は1000mmラインよりも南で、いい具合に低緯度で気温も高く、稲作に適しているのです。

このように地理・地図の感覚があれば世界史学習においてもイメージがしやすく、学習効率が上がるのです。

2.世界史をする前の地理はどのように学習する?

ここまでの話だけだと「地図を勉強しろ」と言われても地理Bくらいのボリュームでするわけにもいかないし、どうしよう…という疑問が当然湧いてきます。

ここでは1つ、とっておきの方法をお伝えします。それは中学内容の地理分野を軽く復習してみるということです。

前の記事でも書いたのですが、私は現在中学社会を塾で教えています。働き始めて最初の頃、中学内容の社会は本当に要点だけを上手くまとめているなと感激しました。そこで思ったのが中学地理は高校世界史の基礎にものすごくなってるじゃないか!ということです。特に地形・気候・主要な都市の位置は見とくのがいいです!

こんな感じのページが最高ですね!

3.まとめ


今回は世界史の学習の前に地理を少し復習すると良いという話をしました。世界史を学習する際には学習する地域の地理を最初に学んでからやりましょう!(同じこと2回言ってるな)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?