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日々を面白くする天才

朝井リョウさんが好きな友人から
「風と共にゆとりぬ」というエッセイを借りた。

三部構成の最後には、痔の手術をコミカルに綴った「肛門記」が収録されており、同じ手術を20代で経験した私からすると、懐かしささえ感じた。
まぁかなり下の話なので、銀魂とか好きな人にはハマりそうなエッセイ集である。

他のエッセイも面白かった〜。ただただ日常の変な話を綴っているだけで
なんの心得もないんだけど、読んでいて楽しいし癒される気持ちになる。
コーヒーでも飲みながら日曜日にページをめくっている時間や、朝の憂鬱な通勤電車でくだらない話を読みながら仕事に向かう時間は、なんだかいい時間。

私の中で、さくらももこさんや益田ミリさんは間違いなく面白いエッセイを書く人と認識している。殿堂入り。
エッセイをこんなに面白く書けるということは、日常を楽しく面白く生きる天才なだ。さくらももこさんの視点を持って生きるの楽しそうだな〜と想像してしまう。
日常で面白かったこと、くだらなかったこと、怒った話など、情景や気持ちを私たちまでわかるように書けるのは、さすが言葉を操るプロ、作家さんである。そして傲慢かつ自己満ながら私も日々を面白く綴っていきたいな〜なんて気持ちがプツプツと弱火で湧いてくる。だから本を読むと、同時に書きたくもなる。定期的にこうなるので、noteは気まぐれな更新になる。

なぜか大人になると、不思議と感受性が低下し、さらに変化を好まない傾向にある。日々の感受性を高めて、エッセイや日記に落とし込めるって相当に素敵な生き方だよね、なんて痔のエッセイを貸してくれた友人に話したらびっくりされそう。普通にすごい面白くて笑いながら読んだ、くらいにしておこう。

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