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Rule3:ペンは芯を替えて使う

家の中の整理をしていくと必ず直面するのがペンの多さです。出先で忘れて買ったもの、ホテルに泊まった記念に持ち帰ったもの、ノベルティでいただいたものなど、減らしても減らしても使いきれないほどのペン。洋服と一緒で、結局書きやすくて使い慣れたものをリピートしてしまうため、先日思い切って本当に必要のないもの以外は手放すことにしました。

ペンの回収サービスと替え芯を買いにロフトへ

ただそのままゴミ箱に捨てるのはあまりにも心が痛み、調べてみたところ、ロフトで筆記具の回収リサイクルをやっていることを知り、早速渋谷のロフトに不要なペンの束を持っていきました。

ペン以外でも、使用済み修正テープなどプラスチックパッケージの筆記具を2022年12月31日まで回収しているようです。

ロフトに行ったのはもうひとつ理由がありました。それは替え芯を買うこと!これからはお気に入りのペンを1本決めて、それを使い続けることにしたんです。私がmyペンとして選んだのは、10年ほど前に広告会社から出版社に転職するとき、チームのみんなが送別の品として贈ってくださったPARKERのペン。そのチームには1年もいなかったのにすごくよくしていただき、このペンを見たら20代の最後の10ヶ月を過ごしたあの頃の思い出がいろいろと蘇ってきました。

パールホワイト×ゴールドの見た目も美しいペン。40歳になってようやくこのペンの大人っぽさに自分が追いついてきたのかも。書き心地も抜群です。

ロフトの万年筆売り場のお兄さんにおずおずと、「このペンの替え芯ってありますか…?」と聞いてみたら、ひと目で「あーそれですね」と判別し、売り場に案内してくれました。私が万年筆だと思い込んでいたこのペンは実は万年筆ではなく、5thという、万年筆でもボールペンでもない、PARKERの第五のペン、というものであることも判明しました。

替え芯は2本で1200円くらい。思ったよりもずっとリーズナブルでひと安心。これなら続けられそうです。家に帰って早速芯を替えてみたら、当たり前ですがちゃんと書けてなぜかすごく嬉しかった!ペンの適度な重さと滑らかな書き心地で、このペンがすっかり大好きになってしまいました。(10年放置していたというのに……笑)

実はものすごく身近にいた生粋のミニマリスト

この話を母にしてみたら、「パパは昔からどんなに安いボールペンでも無印とかで芯を買って替えて使ってるみたいよ」と言われ、実はものすごく身近に生粋のミニマリストがいたことに気がつきました!

私の父は昔から(もちろんミニマリストなんて言葉が生まれるずっと前から)、靴はリーガルの黒と茶のローファーを一足ずつ、シャツはボタンダウンのものを白とストライプ一枚ずつ、などと決めて、それ以上持とうとはせず、たいていの持ち物を自分で直したり修理に出したりしながら使っていることを思い出しました。自分の持ち物だけでなく家の中の家具や電化製品なども。結婚する前までは確か全ての持ち物が段ボール4箱だったとか。

ただ父は家族含めて他人には一切そういう自分のスタイルを強要することはなく、ただ淡々と自分の中のルールとしてそうやって静かに過ごしているだけなので、娘の私は父の影響を全く受けず、新しいもの、流行りのものを次から次へと買うタイプに育ってしまいました……。(父のミニマルな暮らしについてはまたいつかどこかで書いてみたいと思っています)

そんな父のことをぼんやりと考えながらコンビニの文房具売り場をふと見てみると、なんとコンビニでさえも替え芯が売っていました。今まで私の目に入ることのなかった替え芯という存在が、今はキラキラ輝いて見えるように。ちょっとの意識で見える景色も変わるんだなぁ。

この白いPARKERのペン以外に、100円くらいで買える赤ペンも愛用しているので、赤ペンの方もインクが出なくなったら捨てずに芯を替えて使い続けていこうと思います。

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