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Rule0:私に足りないのは幸せに生きるためのマイルールだった

制限のあるところに美しさは生まれる

by 私


余計な物や情報、こだわりや思い込みなどを手放して削ぎ落としていったら今よりもっと楽に生きられるようになるんじゃないか……? そう思って少し前から物を減らしたり時間の使い方を工夫し始めました。

私のクローゼットは無法地帯だった

昨日の夜、重い腰を上げてワードローブの整理に手をつけ、今の自分にしっくりくるコーディネートを考えて、自分的によかったものだけを写真に撮って記録し、記録したコーデ写真を見返して必要なアイテムを洗い出すという作業を始めたのですが、そこではっと気づいたことは「私には全てにルールがなさすぎる!」ということでした。

クローゼットに限って言うと、ネイビーの服も黒の服も柄物も様々な色や形のデニムもフレアスカートもタイトスカートもワンピースもブラウスも白シャツもピンクのシャツもピンクのニットもオレンジのニットもカラフルなニットもスウェットもアーミージャケットもトレンチコートもGジャンもダウンベストもウィンドブレーカーもあるのです。靴も様々な色のパンプス、スニーカー、マニッシュな革靴、ローファー、サンダル、ミュール、ブーツ、バレエシューズなどが混在し、バッグもアクセサリーも同じく。30代になってから一応、迷ったら買わないことにしていたので確かにどれもお気に入りだし質もいい。だけど迷わないほど素敵なアイテムは世の中にたくさんあります。気がつけば私のクローゼットは無法地帯化し、脈絡がなさすぎるため組み合わせの選択肢が多すぎて、これじゃスタイリングがなんだかぼんやりしたり、こんなに服があるのに今日着る服が見当たらないと途方に暮れるのは当然だと気がつきました。

ルールがあると迷いが消える

そしてそれはクローゼットだけじゃなくて、たぶん仕事の仕方も生活全般も。ただ、今までの自分にルールが1個もなかったかと言うと、決してそういうわけではなく、例えば「シーツは毎日替える」とか、「靴を買ったら履く前に底貼りに出す」とか、「お酒は飲まない」とか、「毎朝短い瞑想とストレッチと軽い筋トレをする」とか「お風呂上がりにボディクリームを塗る」とか「ネイルは赤系かベージュ系の単色塗りのジェルネイルにする。足は赤一択」など、いくつかはありました。そしてそういう自分の中でルール化したものは迷いがないため、ストレスがないことに気づきました。

最近だと、「土日は基本的に仕事をしない、メールも見ない」ことにしました。人によっては気にならない人も多いと思うのですが、私は昔から休みの日や夜遅い時間に仕事のやりとりをすることがこの上なく苦痛で本当に嫌でした。なのに「仕事だから返さなきゃ」「相手の人を待たせたら申し訳ない」と思って渋々対応して、そして絶対にその不満や文句をダラダラと周囲に言っていたのです。でも、「土日は仕事をしない、メールも見ない」というルールを決めたらすごくスッキリしました(もちろん急ぎのときやどうしてものときは気持ちよく対応します。ただ、ルールがないと常にイレギュラーがレギュラー化してしまうんですよね……)。このルールを決めたら平日と休日のメリハリが付いて、少しずつ仕事の質も上がってきたような気がします。

クローゼットの話に戻ります。私も周りの友達も、新しいシーズンには新しいアイテムをいくつかは投入することは常識のような感覚でした。次の季節はどんなアイテムを買い足したら今っぽく見えるのか、新鮮に感じるのか。それを探すのは楽しかったし、素敵なものに出会えたときの胸のときめきは何にも変え難いものでした。でも世の中には素敵なものがありすぎるし、手に入れた途端、それは最新ではなくなってしまい、もっと新しくて素敵なものを探す。ずっとこの繰り返し。

意識は常に外側を向いていた

昨日クローゼットにかかった服をあーでもない、こーでもないと組み合わせながら思ったのは「私、いいものいっぱい持ってるな」ということでした。がんばって働いてなるべく質のいいものを買い揃えてきた過去の自分に感謝の気持ちすら生まれてきました。そしてこれは服だけの話ではないことに気づきました。仕事でも見た目に関しても、いつも今の自分に足りないものやスキルを探して、もっともっとと常に意識が外側に向いていたのです。でもクローゼットには最新ではないけれど素敵な服が十分たくさんあった。それは自分自身についても言えることなのかもしれないと。これからは、今までずっと外側に向いていた意識をできるだけ自分の内側に向けてみたい。心からそう思っています。

ルールがあるから美しさが生まれる、自由になれる

ルールとか規則って、なんだか窮屈そうで嫌ですよね。中高生のときは校則がない学校に憧れたし、会社の出勤スタイルがフレックスになったときはすごく嬉しかった。でも、ルールがないと大抵だらしなくなったりルーズになったりしますよね。逆に制約があるからこそ生まれる美しさがあると思うし(例えば大股歩きができないタイトスカートはシルエットはもちろん歩き方さえ自然とエレガントになるように)、90年代の女子高生の着崩した制服ファッションも、崩す元となる制服や校則があったからこそユニークなものが生まれたはず。それにマイルールは校則や会社の規則ではないので、自分に一番フィットするように柔軟に変えていけばいいと思います。

というわけでちょうど今年40歳になったこともあり、これからの生き方、働き方、ファッション、美容すべてに自分だけのルールブックを作ってnoteに記録してみることにしました。教えてくれる人や導いてくれる人は誰もいないし、正解は自分の中にしかないと思うので、結構覚悟は要りますが……(笑)。(先駆者の方々の本やyoutubeやpodcastなどは大いに参考にさせていただこうとは思います!)

「ライターの代わりにマッチを使う」といったささやかなものから、「身口意に生きる」のような壮大なものまで。大小さまざまなマイルールブックが完成する頃には、今よりもっと自由に軽やかに生きられていることを願って……!

書くことで頭の中を整理するという、あくまでも自分のための記録ですが、もし読んでくださる方にとって何かひとつでも参考になる視点があれば嬉しいです。


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