見出し画像

Rule9. 身体のメンテナンスに投資する

初めて心療内科に行ったのは26歳のとき。その頃の私は社会人3年目。今振り返るともっと効率的に働けたような気がするけれど、当時の私は常にいっぱいいっぱいだった。不規則な生活とストレスからか、入社前と比べて体重は8kgくらい増え、あごのニキビは耳の下あたりまで広がり、円形脱毛症を3度繰り返していた。

程なくして会社を辞め、実家に戻ってしばらくのんびりしていたら自然と元の体重に戻り、肌もだいぶ改善したけど、太ったときの男性からの冷たい視線や自分の姿を鏡で見るのが辛かったことは、今でも思い出すと胸のあたりをぎゅっと掴まれるような感覚になる。

私が中高生だった90年代は、とにかく細いモデルさんやタレントさんが流行っていた時代。服もミニスカートや身体にフィットするトップスが主流だったので、今よりもっと「細い=可愛い、美しい」と誰もが思い込んでいた。私は油断するとすぐ太るタイプなのでダイエットは永遠のテーマだったけれど、30代に入ってからピラティスを始め、途中からパーソナルに切り替えたことで、以前よりはずっと太りにくくなったと思う。

もちろんパーソナルトレーニングなのでお金はそこそこかかるけれど、今ではほとんど整体やマッサージに行かなくても大丈夫になったので、十分元を取っているんじゃないかな。たぶん毎週のピラティスのセッション自体が自力整体みたいになっているんだと思う。体の調子がいいと気分も前向きになるし、身体と心は繋がっているということは、社会人になって私が得た貴重な知見のひとつ。

ピラティス以外に投資してよかったもう一つが歯の矯正。元々歯並びはそんなに悪くはなかったけれど、上の歯と下の歯の中心がズレていることがずっと気になっていた。友人に紹介してもらった矯正歯科の先生に出会い、噛み合わせが頭痛や肩こりの大きな影響になっていることを知った。さらに食いしばりを緩めるとフェイスラインの筋肉が落ちて顔がスッキリ見える効果も。噛み合わせの矯正のついでに私は顎も少し前に出してもらい、それだけで横顔の印象が少し変わった気がする。自己満足だけど。

ピラティスと歯の矯正に共通していることは、身体の根本を改善していくと、他に色々付け足したりしなくてよくなるということ。例えばダイエットサプリを飲んだりフェイスラインにボトックスを打ったりしなくてもいいので、ある意味すごくミニマルだなと感じている。

ピラティスに通う、噛み合わせがズレない姿勢に気をつける。このシンプルな美容法が、40歳の今の自分にはしっくりきている。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?