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Rule1:衣替えを年4回する

このルールブックの目的は「自分がもっと楽に身軽に生きられるようになること」なので、ファッションの話ばかりに偏りたくはないなと思っています。ただ先週の土曜日にクローゼットに本腰を入れて向き合って色々コーディネートを考える中で気づいたことがいくつもあって、それを忘れないうちに書いておきたく、ひとつめのルールは衣替えのルールにしてみます。

みなさん衣替えは年に何回しますか?もしかしたら「年4回なんて当たり前じゃない?」という方も多いかもしれません。私は今まで年に2回、春夏/秋冬しかしてきませんでしたし、ほとんど衣替えをしない時期(コートや厚手のニットなど、明らかに季節が限定されるものだけを入れ替える)もありました。

物を全然持たない暮らしを目指しているわけではない

最近Katieさんという方の「フランス流シンプルシックな暮らし」というyoutubeがとても素敵でよく観ているのですが、Katieさんのワードローブはなんとアウターも合わせて25着!当然衣替えは必要なさそうです。(少ない持ち物で素敵に暮らすヒントがたくさん詰まっているのでよかったらぜひ!)


インスタで #ミニマリスト と検索すると、衣替え不要なクローゼット作りをされている方がすごく多い。確かに今はシーズンレスな洋服が多いし、気候変動の影響で季節の変わり目が曖昧になっているので、確かに理にかなってるなーと思いつつ。
一気にほとんどすべての服を手放してしまおうか?と一瞬思ったのですが、ある程度整理した手持ちの服を見てみると、どれも質がよくてデザイン的にも素敵。クローゼットに掛かった服を眺めながら、「私は物を全然持たない暮らしがしたいわけではないんだった!」と我に返りました。

コーディネートの選択肢が多すぎる問題

とはいえまだそこそこ量はあるので、とにかく組み合わせの選択肢が多すぎるのです。この組み合わせもアリだしこれもアリだしこれもアリだし……。膨大な組み合わせを目の前に、これはキリがないということに気づきました。(しかも、私は今までほとんど「着回し」という概念がないまま、ただときめく服だけを買い続けていたため、1パターンしかベストな着方が思いつかないという服も結構あったのです。着回しについては私のクローゼットがもっと進化してから、改めてきちんと整理してルール化していきたいと思っています!)

昔の世代の人から見たら贅沢な悩みだとは思いますが、選択肢が多すぎることは必ずしも幸せなことではないのかも。(もちろん選択肢があることは幸せ!)選択肢が多いほど身動きが取りにくくなって不自由になるのかもしれません。

直近3ヶ月間に着る服に集中することにした

「選択肢が多いことが問題である」ということに(やっと!)気づいたので、思い切って選択肢を減らすことにしました。大好きな服を捨てずに選択肢を減らすために衣替えの回数を年4回に増やして、「目の前の直近3ヶ月間に着る服に集中する」ことに決めました。

もうひとつ決めたことは、半袖のアイテムは夏の3ヶ月間だけ着る、薄手のコートは春と秋の合計半年間だけ、ニット&厚手のコートは冬の3ヶ月間だけに限定することにしました。

例えばお気に入りの半袖のフォトTをジャケットの中に着たり、秋の始まりの少し涼しい日に薄手のニット1枚をさらっと着たりするのはとっても素敵。(ニットの首元からちらりと覗く白Tとかね……。←これは首の詰まったロンTで代用)。シーズンを跨いだアイテムがときに着こなしのスパイスになることも分かっているけど、それを許してしまったら、秋冬の白トップスコーナーの量はまた膨大になってしまう……。なのでそういったシーズンレスなおしゃれの楽しみ方は一旦泣く泣く諦めて、このルールを運用してみることにしました。

・春(3〜5月):長袖のトップス、薄手のアウター
・夏(6〜8月):半袖のトップス、透け感のあるブラウス、ノースリーブ
・秋(9〜11月):長袖のトップス、薄手のアウター、ダウンベスト
・冬(12月〜2月):ニット、厚手のアウター

寒いのが大の苦手なので秋にニットなしで乗り切れるのか、正直不安なところですが、ここは文明の力であるヒートテックに大いに頼ることに。ユニクロのサイトを見てみたら、ひと昔前とは違って見えても全然大丈夫な色、素材、形のヒートテックがめちゃくちゃたくさんあったので、この冬は服を買う代わりに自分にベストなヒートテックをいくつか買い揃えて実験してみたいと思います。(ユニクロ×mameコラボも11月中旬発売のようですね。楽しみ!)

ワンピースは4着しか持っていないのと、ワンピースにレギンスやパンツを合わせる着方や前ボタンを全部開けて羽織ものっぽく着る着方が私は全然好きではないため、私の場合ほとんど着方が限られてします(靴バッグと小物を変えるくらい)。なのでこの4着のワンピースに関しては、

①シルクのシャツワンピース:春夏
色が春夏っぽいので春夏限定に。シルク100%だけど私はエマールで自宅で手洗いしちゃいます

②麻のロングワンピース:夏
麻素材だし、ボリュームのある袖を見せて1枚で着たいから夏限定

③ジャージ素材の花柄ワンピース:お休み
すごく着やすくて形も気に入ってるけど、プリント柄が結構個性的でちょっと飽きてきてしまったのでしばしお休み

④黒の5分袖リブニットワンピース:春夏秋
色も形もベーシックで一枚で着てもアウターとの相性もいいので、春夏秋の3シーズン着る。ただしニットやスウェットを重ねてスカートっぽく着る着方はなんだか太って見えるので、冬はお休み

という役割分担にしました。

パンツはほとんどデニムなので、基本的にはオールシーズン出しっぱなしでOKにしました。
ただ、アナトミカのマリリンというデニム(すごく好きで私は1と2両方持っています)だけは、トップスを入れてウエストマークして着た方がかっこいいので、厚手のニットをインするのが難しい冬はお休みにしました。(マリリン1の方はウエストマークに加えて、私の場合はスニーカーや革靴に合わせるスタイルがどうしても合わず、真夏にミュールを突っかけて履くのが一番いいという結論に辿り着いたため、夏限定のデニムということにしました。生地も2より薄手でさらっとしているので、夏にぴったり!)

スカートはもうずいぶん前からSHE Tokyoのもの一択に決めています。(やっぱり決めてしまうと、他のブランドでスカートを探そうと思わないので、決めるってほんと楽だ……)
SHEのスカートはほとんどオールシーズン着られるのですが、今の気分と照らし合わせて3着に絞り、他のスカートはいったんお休みすることにしました。
以下厳選したスカート3着の内訳です。

①チノ素材のフレアスカート:春夏秋冬
私が一番好きなスカートで、特に横から見たときのシルエットが美しく、自分のウエストじゃないみたい。冬はスカートのために作られたSHEのニットを合わせればウエストを見せなくても履ける

②ガンクラブチェックのフレアスカート:秋冬
シャーロックホームズに出てきそうなチェックのスカート。春夏というよりは秋冬の雰囲気なので、秋冬限定に

③後ろの裾がフリルになっているタイトスカート:春夏秋冬
モノトーンのチェック柄の生地にベルベットのドット柄が重ねられていて、なおかつ後ろの裾がチュールのプリーツになっている、という文字にするだけでもだいぶ個性的なデザインなのに、なぜか自分の体型やスタイルにぴったり合っている大好きな一着。難易度高そうなのにほぼオールシーズン着ている

↓これです

このスカートの写真を探してみたら一枚だけありました…!コロナ前にパーソナルスタイリストの大日向久美子さんのトークショーに行ったときのものです。まだノーマスクの時代、懐かしい……。


こんな感じで自分の中で整理したら、頭の中もクローゼットもずいぶんとスッキリしました!10月の今は「秋」なので、秋に当てはまらないアイテムは一旦すべて収納。(先日出したばかりのニットとコートも再び収納…(笑)12月になったら出します)

私たちは本当はすでに、自分に似合う服を分かっている

「3ヶ月に1回衣替えをする」ルールを作ったことで、(最近は天気がおかしくなってはいますが)せっかく四季の美しい国に住んでいるんだから、毎日着る服でもっと季節を楽しみ尽くそうと思うようになりました。直近の3ヶ月に着る服に集中することは、瞑想などでよく言われる「今ここに集中する」ということと同じなのかも?

そしてもうひとつ。多くの人にとってはベーシックなアイテムでも自分には似合わないこともあるし(私の場合はレペットのバレエシューズやライダースジャケット)、逆に後ろがチュールのタイトスカートのような、一見着るのが難しそうなアイテムが、実はめっちゃ着回し力抜群だったりもする。今読んでいる『フランス人は10着しか服を持たない』(ベストセラーすぎて食わず嫌いしていましたが、びっくりするほど名著です!翻訳も素晴らしい)に、以下のような言葉がありました。

わたしたちは誰でも自分らしいスタイルをーどんな服を着れば自分がいい気分になれるかを、わかっているはずだから。
『フランス人は10着しか服を持たない』ジェニファー・L・スコット著 神崎朗子 訳

診断やプロのアドバイスもときにとても有用だと思いますが、実は自分の感覚に耳を傾ければいいんだな、とすごく心が軽くなりました。「着ていてなんだか心地よい、この服を着てると街のウィンドウに映る自分がなんだかいい感じ!」こんな何気ない感覚が、実は結構重要なのかもしれません。

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