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大森編集長へのラブレター

シンガポールのお家の内装、とっても素敵だね!
こっちは最近湿度が本当に高くて(80%とか超えてるの!毎年こんなだっけ!?)、
毎日げんなりしているから、ひんやりした大理石の床に寝そべることができたら本当に気持ち良さそうだなぁ、と想像しながら読んでいたよ。
そんな私は今、コインランドリーの待ち時間にこの文章を書いています。(毎日雨で湿度も高すぎて、洗濯難民なのー!涙)

話は変わるけど、あすかはこの人の文章や考え方が好き!っていう人いる?

私はウェブメディアのmi-molletの大森葉子編集長の文章や考え方がとても好きで、だから6月一杯で編集長を退任されたと知ったときは、勝手に少し寂しい気持ちになってしまったんだ。

このお砂糖ひとさじを始めた頃の記事の最後にも、mi-molletのリンクを貼っていたんだけど、

https://note.mu/dosakayuka/n/nbcf5979fadaa

ちょうど一年くらい前、前編集長のスタイリストの大草直子さんと、大草さんから編集長のバトンを渡された大森さんとの対談記事を読んだの。
いち会社員編集者であり裏方である自分(大森さん)が、記事の前面に出て、自分の意見を発信することに初めはすごく抵抗があったけれど、
「大草さんと私は違います」と表現することが、mi-molletの”あなたはあなたのままでいい”というコンセプトを伝えることに繋がることに気づいてから、自分が前に出る意義が腑に落ちた、といったようなことが書かれていて。

色々葛藤した上で、覚悟の上で、あえてやってる腹の括り方がとてもかっこいいなと思ったし、
一年くらい前、私も、雑誌の名前や会社の看板に隠れて、おしゃれな情報を世の中に発信した気になっている自分自身に嫌気がさし始めていたから、
大森さんと比べるなんておこがましすぎるけれど、なんだか勝手に背中を押してもらった気になっていたんだ。

誠実でいたいからこそ、自分の名前で責任を持って発信したいな、と徐々に思うようになった。

それで、最近配信された、大森さんと次の新編集長の対談記事の中で、大森さんがこんなことを話されていて。

ファッションは自分を考える入口としては本当に最適なツールだと思うし、自信にもつながるものだと私も思う。でも、排他的になってはいけないと思っている。おしゃれする楽しさっていうのは絶対にあるのだけど、それゆえに“おしゃれヒエラルキー”ができやすい。その上位の人しか読んじゃいけないムードを漂わせてはいけない。

私も常々本当にそう思っているし、自分自身に対しても気をつけようと思っていることだったから、いいねボタンがあったら100回くらい押したい気分だった。
センスがよかったり、おしゃれであることは、私も好きだし憧れるし、そういう人たちのことは本当に素敵だなぁと思うけれど、
でも、上から目線でジャッジする感じには絶対になりたくないなぁと常々思っていて。
そもそも本当は正解なんてないだろうし。

最近読んだ、日本のアパレルの未来予測みたいな本の中に、日本人の8割は自分のおしゃれに自信がない、って調査結果が書いてあって。
私たちは職業柄、周りにおしゃれをすることが好きで得意な人たちが多いから、そんな風には感じにくいけれど、
雑誌とかがずっと、これはイケてる、これはダサい、みたいな文脈でおしゃれの正解やルールを発信し続けていたから、正解に当てはめないと、って感じてしまう人が多くなってしまったのかな。

だからmi-molletみたいな媒体が、おしゃれはみんな違ってみんないい、と、上からでも下からでもなく同じ目線で発信してくれたことは、希望の光というか、令和のこれからの時代らしい軽やかさを私はすごく感じる。

また大森さんの文章にいつかどこかで触れることができたらいいな。
(ちなみに今回のサムネイルに使った写真は、パリのボンマルシェ近くのエルメスのお店の写真なの。大人の遊び心がいっぱいの素敵なお店で、なんだか今回のテーマにしっくりくる気がしたから選んでみたよ!)

#エッセイ #コラム #ファッション

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