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#読書

【推薦図書】1ミリの後悔もないはずがない

今までの私は自分の好きな物、感動したものなどは自分の中だけでとどめておきたかった。 それが最近は誰かと共有したい、同じものを見たり、読んだりした人の感想を聞きたいという欲求にかられていた。 しかし、友達や周りの人達に話したりするのは気恥ずかしい、なのでそのものの口コミやレビュー記事を読むことで欲求を満たしていた。 会ったこともない人の感想や視点に感動したり共感したり、新しい視点の発見をしたりするのが快感でとても性に合っていた。 そして、今回推薦図書として紹介するのはこちら

「推し、燃ゆ」(宇佐見りん)

・先月、第164回芥川龍之介賞の受賞発表が報道されたとき、そのタイトルがすごく現代的だったことが印象に残っていた。 ・「推し、燃ゆ」 ・”推す”とは、アイドルだったり、タレントだったり、俳優だったり、自分がファンである人物を応援することを指す。”推し”とは応援している人物そのものを指す。 ・タイトルがとても印象的で記憶に残っていたことに加えて、立ち寄った本屋さんでもやはり大きく宣伝されていたので、読んでみることにした。 * * * * * ・主人公の高校生「あかり」

成人式で学びたかったお金の教養

1月9日は成人の日ですね。 お正月に成人式が開かれる地域も多いと思います。 社会人になって、転職をして、1番に感じた事は 「お金の事って、学生時代、誰も教えてくれなかった…!」 という事です。 むしろ、学ぶ機会が無かったんですよね。 小中学校の義務教育に、お金の教育の時間なんてありません。 高校生は受験用の勉強5科目がメイン。 大学に入っても、学部によっては(医療系は特に)各種税金や保険、住宅ローンなど、これまでスタンダード、理想とされてきたお金について学ぶ機

【書評】居るのはつらいよ ケアとセラピーについての覚書(シリーズケアをひらく)

「読んだ本の感想をnoteに書いてみませんか?」 真っ白な新規noteの投稿画面にグレーの文字で表れるこの一文を今まで無視していた。そうか、元々noteは本の感想を書くところなのか。 それならばと今日は東畑開人著『居るのはつらいよ ケアとセラピーについての覚書(シリーズケアをひらく)』(医学書院出版)の感想を書いてみようと思う。 そもそも「ケアとセラピー」の明確な違いとは何なのだろうか。この本の著者は京大大学院出の若き臨床心理士であり沖縄のデイケア施設に就職した一人の精