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どろんこ(自己紹介)

2021年12月31日。大阪府中学校教員(14年勤務)を退職。
2022年1月17日。北海道オホーツク地域の美幌町へ単身移住。
2022年4月3日。家族(妻、子ども2人)も美幌町へ移住。

私にとって、人生の転換期を迎えています。私がどのような経験をし、どんな変化があったのかを綴り、自己紹介にかえさせていただきます。

予祝フォトグラファー 「椎葉ゆか」さんにとってもらった1枚

どうも!どろまみれの人生を送っている「どろんこ」です。
本名は、佐々木勇貴(ささきゆうき)といいます。


なぜ、オホーツク地域の美幌町へ

決めては『人』です。

候補地はいくつもありました。兵庫、京都、滋賀、福井、岡山、四国、福岡、宮崎、岩手(実家)、そして北海道。素敵な「場所」がありすぎて、決め手に困っていた時期があります。
実は、福井県の敦賀市に決めかかったときがありました。それは、役所の対応、不動産屋の対応、飲食店の対応などが本当に素敵で、いくつもの候補地に行っていたから勝手に比較しちゃっていたんです。でも、敦賀市にしようと心が動いた大きな要因は、ある観光地の受付にいる一人の女性との会話でした。
その女性は、生まれも育ちも敦賀市。移住しようと思っていることを伝えたら「ここには、何にもないよ」って言ったんです。だけど、私は『目の前にこんな素敵なビーチがあるじゃないですか!』と言ったら、女性が涙目になってしまったんです。そして女性が一言こう言ったんです。
「忘れていたよ。素敵だと言ってもらって、思い出したわ」

最終的には様々な「タイミング」が合わず。敦賀市への移住は見送ることになりました。だけど、この時をきっかけに、最終的な決めては『人』にしよう。これだけは私の心にストンと落とし込むことができました。

そんなこんなで、人のつながりで美幌町に住むことになります。
オホーツク地域にしようと決めたのが2021年の8月。美幌町にしようと決めたのが2022年の12月です。どちらも『人』です。
美幌峠が素敵だとか、コンパクトで生活に困らないとか、オホーツク地域のHUBとなる町だからとか、そういうことではなく、時期にして2021年8月〜12月に出会ってくださった方々との交流を通して、私はまずは単身移住をすることに決めました。それが2022年1月17日のことです。


「成長」と「出会い」の関係性

私は中学校体育の教師でした。その話を少しだけ。

14年間勤務して出た答えがあります。それは人の成長には、出会いが関係しているということです。
人が成長をするタイミングは、なかなかコントロールできません。だからこそ、成長の「きっかけ」をたくさん提供することが、私たち教師や大人ができることだと実感するようになりました。

学校現場では、外部の人を呼ぶのにはハードルがありました。それでも、生徒には多くの方と関わり様々な価値観や考え方に触れて、成長のきっかけをつくりたいという気持ちが溢れていました。
そこで、私自身が教育関係とは違う分野の世界に飛び込み、考え方や実践事例を学び、生徒に代弁をするようになりました。しかし、百聞は一見に如かずなのでしょう。一定の効果はあったように思いますが、本物に触れる効果との差は歴然でした。子どもたちに宿る目の輝きが違いました。


なぜ教員を途中で辞めたのか?

私は2021年12月で教員を辞職しました。理由は3つあります。
1、このままだと後悔する気がすると考える日が多くなった
2、自分で選択する生き方の先に何があるのかを知りたい
3、学校の外だからこそできる子どもたちへのアプローチをしたい

そして家族にとっても、この環境の変化は人生のプラスになってくれるのではないかと、半ば強引さもありながらの決断となりました。

反対はいっぱいありました。だけど、その度に「お前はどうしたいんだ?」と問いかける自分がいました。誰かに左右される人生なのか、自分で決める人生なのか。そこに迷いはありませんでした。
とは言え、身内(両親や妻)の反対は、どう捉えたらいいのか分からなくなる時期もありました。誰かに左右される人生は嫌だけど、身内のお陰で今の自分がいる。私の決断(教員を辞めることや移住をすること)は、今までの私への愛情に反する行動なのではないか。そうやって、動けない自分も経験しました。
【もし、親と絶縁したとしてもやるのか?】
【もし、妻と離婚することになってもやるのか?】
そんな問いかけもありました。

現在、両親とも妻とも良好な関係です。
あのジレンマは、今となっては必要な経験だったのかもしれません。


移住してから仕事を決める

私は移住することを先に決めて、実際に移住をして、そして、仕事はどうしようかと動き出しています。とにかく飛び込み、自分で作っていくことを選びました。
ダイナミックな決断だし、だいぶクレイジーだと思います。(そう、たくさんの方に言われました)それは、私も実感しています。だけど、そんな生き方もいいんじゃないかって。そういう大人の背中を見ている子どもがいるんじゃないかって。自分の人生の最期を迎える時、あの時決断してよかったと思えるんじゃないかって。そんな、どろんこのような生き方が後世の励みになるかもしれない。まぁ、ならないかもしれない。うじうじしている時間もあるけれど、その次は行動だって。

だから、私と2022年1月〜3月に出会っている方は、戸惑いもあったかもしれません。いや、皆さんが優しいから言葉には表しませんが、そういう方々はいっぱいいたんだと思います。美幌町に来て、初めて自分で名刺を作りましたが、この3ヶ月間で300枚がなくなりました。家族がいち早く移住を決められるように、とにかく妻や子どもが助けてもらえる人を増やすために、自分の仕事が軌道に乗せられるように、そんなことばかり考えて行動していたので、出会った相手のペースとか考えきれなかったところもあったと思います。

そんなこんなで、家族も移住をしてきましたが、今でも思うことがあります。私の決断について来てくれた妻や子どもがいてくれることは、本当に尊いものだということを。


今後の活動「ゆめとこ」

美幌町に来た理由は『人』だとお話しました。なので、移住前に、私を知っている人は勿論いるし、チームも存在します。そのチームが掲げているプロジェクトが「ゆめとこプロジェクト」です。私が現在行っている【ゆめとこスクール】はそのプロジェクトの一貫となります。
私は、この大きなプロジェクトを実行するために、各地から移住してきている一人です。今後もこの輪が広がっていくのを見れるのも楽しみの一です。

ゆめとこ とは?
 =「ゆめ」を語る「とこ」ろ、「ゆめ」を叶える「とこ」ろ
を意味しています。

この理想を実現するために、まず手がける必要があったのが「教育」の分野です。なぜなら、教育は全ての人が一度は通過するポイントだからです。この通過ポイントで私にできる形だったのが、2022年4月にオープンしたゆめとこスクールです。

ゆめとこスクールについて

北海道網走郡美幌町字東2条北4丁目1番地 2F  TEL:0152-77-8603

『ゆめとこスクール』は
  ●フリースクール
  ●通信制高校サポート校
が併設した施設です。

小学生〜高校生を対象とした
『もう一つの通える選択肢』として位置付けています。


フリースクール】とは?
フリーには「自由」と「無料」の2つの意味があること、海外から始まったシステムのため文化の違いがあること、そして各施設で捉え方が様々だという点から、1つの定義で語りづらい側面があります。その上で、事実をお伝えしながらゆめとこスクールが位置づけるフリースクールの説明をします。

【ゆめとこスクール】のフリースペース(志塾フリースクールゆめとこ)

まず、フリースクールは学校ではなく、学校を補完する施設です。補完なので、学校では十分にできないことを補うためにあります。この十分にできないことが多様化しすぎているのが今の現状であり、多種多様なフリースクールがある要因でもあります。
教育の施設はたくさんありますが、その中の「学校」と呼べるものは法律でこれだよと定められています。美幌町で言うと、3つの小学校、2つの中学校、1つの高校は全て、法律で定められている「学校」です。フリースクールはその位置付けにはありません。

しかし、現在は文部科学省の通達にも
「フリースクールなどの民間施設やNPO等と積極的に連携し、相互に協力・補完することの意義は大きいこと。」などの文言もあったりします。
(*この通達は令和元年にされたものです。)

これらのことから、ゆめとこスクールは『もう1つの通える選択肢』のために存在します。決して、不登校生徒や学校に馴染めない生徒だけの場所ではなく、全ての児童・生徒の「選択肢」だということです。

【通信制高校サポート校】とは?
ここでは、通常イメージする高校との違いが分かるように説明します。

例えば、美幌町にある美幌高校は「全日制」と呼ばれる高校です。
高校にはその他にも
「定時制」・・夜間に通う
「通信制」・・最低限の単位取得にすることで時間に余裕ができる
があります。

【ゆめとこスクール】の学びスペース(明誠高校オホーツクゆめとこSHIP)

ゆめとこスクールは「通信制高校」の卒業をサポートする場所で、母体となる明誠高校の卒業資格を取得することができます。店舗などのフランチャイズのイメージに近いです。
通信制高校は当初、芸能人やプロスポーツ選手など、学生でありながら高校に通うことが難しい生徒ややりたいことが明確な生徒のために存在していました。最近は学校に馴染めない生徒や不登校生徒が進路先で選ぶことも多くなりました。

通信制でも2つの仕組みがあり、全日制のように日常的に通うケースと、ネット学習を中心に自宅での学習を中心にしながら単位取得をするケースがあります。ゆめとこスクールは日常的に通うことで手厚くサポートすることを基本とする全日制のような位置付けにしております。


どんな人や地域が対象なのか?

小学生〜高校生が中心です。
それ以外にも、高校卒業資格を取得したい成人の方も対象となります。
また、親御さんが相談する場所としても活用可能です。

地域は、美幌町だけではなくオホーツク全域で受け入れ可能です。
それだけに留まらず、移住や2拠点生活をする道外の方向けのサポートもあります。


どんなことをするんですか?

「一人でいたい」
そんな方の気持ちを優先し、適切な距離をとります。

「何かをやりたい」
そんな気持ちが出て来たら、適切な考えや人を紹介します。その上で実践の場を提供します。

「何がやりたいか分からない」
なんて思う人はいっぱいいます。そんな時こそ『多くの人との出会い』が大切です。ただし、一方的な紹介にならないように、一人ひとりのペースに合わせながら一緒に進みましょう。学校での出会いとゆめとこスクールでの出会いを掛け算して、自分の人生の『選択肢』を増やすお手伝いをします。

これらの子どもの声を尊重しながらも私たちから提供する内容があります。それが『自分のいる場所でよりよく生きる』ための学びです。

これは、教育界ではよく使われている「生きる力」をもっと深く追求して、結局どういうことなのを表現した言葉になります。

この言葉で大切なのは「自分のいる場所」です。
どこにいても、どんな状態になっても、あなたが今いる場所でよりよく生きるマインドやスキルなどを持ち、あなた自身がたくさんの経験を積み、あなたが進みたいと思った場面でチャレンジできることは、子ども大人問わずに大切なことです。

人は、基本的に「人間関係」と「お金」での悩みが多いです。
この悩みをいち早く解決する選択肢を持っておくこと。このために、夢とこスクールは存在します。
決まったカリキュラムがあるのではなく、現在準備されている引き出しをあなたが開けることから始まる場所となります。そのため、ゆめとこスクールでは何ができますと絞ったお話は避けています。その代わり「これはできますか?」の問いに対して、丁寧に説明させていただいております。

成熟した場所ではなく、まだまだ成長をしていくゆめとこスクールだからこそ、門をたたいていいのか不安な気持ちもあると思います。
だから、今お読みいただいているプラットフォーム「note」で、今後は発信をしていきます。まずは、私のことを知っていただきながら、ゆめとこスクールにも興味をもっていただき、できることなら直接お話しできる機会をもてたらと思っております。その先に、子どもや大人にとって必要だと思う方が利用しやすい場所となれたら嬉しいです。


noteの活用について

今後のnoteでは、私の「人柄」と「ゆめとこプロジェクト」について綴っていきます。私がどんな考え方をしているのか、どんなことをしようとしているのかを、文字としてお伝えできたらと思っております。

なぜ、文字で綴るのか。それは、読み手の時間を必要以上に奪いたくないからです。動画や音声は人柄が伝わりやすい媒体ですが、どうしても受信側の時間を奪ってしまいます。文字であれば、受信者側が時間をコントロールすることができます。

私の願いは、文字で知っていただいた後、動画や音声、もっと言えば直接お会いして情報交換できる機会ができればとても嬉しいです。

一方的な自己紹介となりました。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。

次回は「どろんこ」と名付けたきっかけや想いをお伝えします。
ではまた、お会いしましょう。


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