泥水すする

「泥水をすする」ような経験もそれはそれで一つの味わい。引きこもるも自ら更正施設に入り社…

泥水すする

「泥水をすする」ような経験もそれはそれで一つの味わい。引きこもるも自ら更正施設に入り社会復帰した経験を持つ2児の父。娘小3息子小1。自分を囚われから解放し、ひいては人も解放するために。本を読んで思いついたことを、引きこもり元当事者という独自の目線から書いてます。

最近の記事

空気読まなきゃダメですか?個性の発展を願った夏目漱石からのメッセージ②

今回の参考作品こちら 今回は夏目漱石の学習院大学での講演、その後半部分のまとめになります 今日も本から学んだことを自分の学びにするためアウトプットとシェアを行わせてください! 時代背景 前回のブログでお話ししたのではしょります! まとめ講演の後半部分をまとめるとこの3つに集約できます。 その1 自分の個性の発展を遂げようと思うなら同時に他人の個性も尊重しなければいけない その2 自分の所有している権力をしようと思うならそれに付随している義務というものを心得なけれ

    • 「自己本位であれ!」承認欲求の奴隷と化した私たちへ、夏目漱石からのメッセージ

      今回の参考作品 こちらです 今回の内容夏目漱石の学習院大学での講演、その前半部を読んだまとめになります。本から学んだことを自分の学びとするため、アウトプット&シェアさせて下さい! なお前半では、夏目漱石がイギリス留学時代に得た、重要な「自己本位」という気づきについて話をしています。 作品の時代背景 今から約100年前、西洋の文化とか考え方がまだバンバン日本に入ってきているような時期、それが新しい考え方だとすごく礼賛されているような時代です。 みんな、西洋人の言ってる

      • 死を忘れるな!~自己啓発ゾンビアニメ×哲学者サルトルの言葉から感じたこと~

        今回の参考作品&文献こちらです! ちょっと前のアニメ作品になりますが、非常にユニークな作品です! 感銘を受けたポイントや、それをきっかけに考えた事が多くありましたのでシェアさせてください! あらすじブラック企業に勤めて3年、アキラは心身ともに疲労しきっていた。 TVから流れるゾンビ映画を観て「会社に比べりゃ天国だよ」とつぶやいてしまうほどに。 しかし、ある朝、いつものように出社しようとした彼が見たものは、ゾンビであふれかえった街の姿だった・・・。 と、ただのゾンビパン

        • 反省禁止令!終章『自己批判の刃を止める策3選』

          今回の参考文献こちらです 今回のお話前回は自分で自分を責めたり反省する・批判的な評価を過度に加えるということの問題点についてお話ししました。 とはいえ、自己批判をやめろと言われても、実際に自分の中にあるそうしたクセや声を止めるってのはかなり難しいことです。 では、どうすればいいのか? 今回は解決策を3つ、紹介させて頂こうと思います! 自己批判を止める解決策3つ 正直解決策は「人それぞれ」ではあると思うんですけど。 でも多くの人にとって有効なのではないかと思われる解

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          反省禁止令!その③スタンフォード式『自分を変えたいなら反省すんな』

          今回の参考文献どんな本? スタンフォード大学の超有名心理学者さんが書いた本です。 心理学・神経科学・医学の最新の研究を応用して健康・幸福・人間関係の向上に役立つ実践的な戦略を提供する講義は大人気! スタンフォード大学で最も優秀な教職員に贈られる数々の賞を受賞し 「フォーブス」の「人びとを最もインスパイアする女性20人」に選ばれたことも! わ!輝かしい実績!シャイニング!!!! そんなすごい方が人間の「意志力」というものを科学的に検証した本になります。 今回書く内容

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          反省禁止令!その2『心に光を当てる』

          今回の参考文献今回は、これらの本を参考に書きました。 どんな本? 7つの習慣 こちらはもう説明不要でしょうか?世界中で読まれており(44ヶ国語に翻訳)発行部数は4000万部越え、「聖書」といっても過言ではないようなキング・オブ・自己啓発書になります。 子育てコーチングの教科書 コーチングのメソッドを子育てに応用するにはどのようにすれば良いか? そんな目線で書かれた本なのですが、 7つの習慣の第5の習慣「まず理解に徹し、そして理解される」のパートをもうすこし掘り下げたい

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          反省禁止令その① 『人を反省させてはいけない』

          はじめに今回の参考図書はこちらの本です。 ちょっと衝撃的なタイトルですが、刑務所で受刑者の更生の支援に長年携わった著者の方が、実例を交えつつも 「厳罰主義」つまり誰か悪いことをした人に厳しい罰を与えたり、強いプレッシャーをかけて猛省を促すという事の問題について論じた本になります。 目次 反省について便宜上、反省を以下の二種類に分けます。 ①外から。他者を反省させる ②内から。自分で自分を責めるというか反省する 今回は、①の誰かを反省させる事、について取り扱います。

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          最強にずるい言葉。「あなたのためを思って」という呪い

          今回は、精神科医の泉谷閑示先生著「普通がいいという病」を読んで、そこからインスピレーションを受けた事を書きます! 日本人的な、周りの空気に合わせないといけない、普通っぽく振舞わないといけない・・・といった考えに囚われている人、苦しんでいる人にはぜひ読んで頂きたい良書です! 「あなたのためを思って」 あなたのためを思って、という言葉は最強にずるい言葉だと思います。 相手のためを思う事、真剣に向き合う事、それ自体は尊い面や清々しさもあります。少なくとも、その言葉にはそんな

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          大人からの過干渉・トラウマを抜け出す~ラッセル幸福論・解決編~

          前回の続きになります 前回は、バートランド・ラッセルの「幸福論」をもとに、人間を最も不幸にするものは大人からの支配やコントロール・言い換えると「過干渉」が原因だというお話をさせていただきました。 では過干渉の結果、生じた問題に対して具体的にはどのような心がけを持てばよいのでしょうか? 今回が、その答えになります! ラッセルが言う対処法・・・つまり「人生に幸福をもたらしてくれるもの」は大きく4つです。彼の言う対処法が、囚われた自分を救い出すためのヒントになるかもしれませ

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          人間を最も不幸にするもの1選!~ラッセル「幸福論」より~

          今回はラッセル(BertrandRussell)の書いた「幸福論」から、人間を最も不幸にする原因についてのお話をします。 結論 結論、その原因は「過干渉」です。どういう事でしょうか? その説明を行う前に、ラッセルって誰?幸福について書いた本なんて書店にいくらでも並んでるけど、他と何が違うの? そんな事を思う方も多くいらっしゃるでしょうから、まずはどんな人が書いたどんな本なのか?ご紹介させてください。 ラッセルって誰? 「20世紀最高の知性」と呼ばれるほど名高い、世

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