テントサウナ最高かよ

友達と山奥の貸切テントサウナへと行ってきた。
もう、これが大人の夏休みと言う感じで、めちゃくちゃ楽しかったのだ。
大自然に囲まれながら、張られたテント内でストーブに薪をくべ、火を起こす。
加えて、備え付けのジョウロで、サウナストーンに水を注ぐ。
所謂、ロウリュだ。
熱された石からジュッ!と音が鳴り響いた後、蒸気が充満する。
身体から汗が噴き出し、滴り、空間は静寂に包み込まれた。
……なんて格好付けて記したが、本当はそんなに静かだったことも無くて、ぺちゃくちゃお喋りしていたのだけど。
とにもかくにも、最高だった。
極め付けは、川だ。
テントサウナの横には、水風呂の代わりに川が流れている。
火照りに火照った身体で飛び込む澄んだ水が、大袈裟ではなく別世界へと誘ってくれるようだった。
寝そべると、枝葉の隙間を縫うように青々とした空が見え、時々、木漏れ日が差し込んで来る。
随分、ポエムじみているが、これがマジなのだ。
自然は、人を詩人にさせる。
仕方がないことなので、是非キモがらずに耐えて頂きたい。
その後、各々ベンチに座ったり、ブランコやハンモックに揺られたりする外気浴も心地良過ぎた。
三十路になってからの夏の思い出で、これほど満喫出来るとは思っていなかった。
今年の夏は過ぎるけど、来年もまた行けたらいいなあ。
ただ、しいて惜しかったことを挙げるのであれば、テントサウナ中に、熱されたポールに背中を当ててしまい火傷を負ってしまった。
オレは長男だから我慢出来たけど、次男だったら我慢出来なかっただろう。
自宅に帰って来たら、彼女に「背中!ヤバいことになってる!」と言われるほどだった。
川までの距離もあって、すぐに冷やせ無かったのが運の尽きだ。
しっかり長引きそうな火傷は、薬を塗ったものの時すでに遅し。
これこそ焼け石に水って感じだ。
まったくロウリュじゃないんだから。
ジュッ!

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