見出し画像

映画『ミッドナイト・エクスプレス』を観た

エンドロール観た時にマジでビビった

『ミッドナイト・エクスプレス』を観た。

 以前、「アカデミーの作品賞ノミネートしてるし、観てみっか〜」と思ったくせに、30分ぐらい再生して集中出来ず放置していた。今回は満を持して最初から最後までしっかり鑑賞。いや、何の満だよ。まん。

 過去の事件や現行のニュースを調べる時、犯罪者の罪と罰のバランスについて考えることがしばしばある。「こいつにはもっと求刑していいだろ」とか「絶対反省してねーし、オレが親族だったら許せねーよ」とか。もちろん、その逆も然り。「流石に重過ぎんだろ」と感じることもあるし、本作もそう。その上で時代背景もあるから、薬物の密輸云々と言うより国と国の関係性や価値観の違いを色濃く感じた。これが実話ベースってのが恐ろしいったらありゃしない。にしても、当時のドラッグに対する教育ってどんなもんだったんだろう。ここまで不当な扱いを受けることが分かっていたら、わざわざトルコからアメリカにハシシ数百グラムを運ぶなんてしなさそうなもんだけど。大したものでもない分、ストーリーが進めば進むほどその行き過ぎた罰に絶望を感じた。特にあのおっぱいのシーンは切ない。そりゃむしゃぶりつきたくもなるよねえ。だからこそ、そこからの友人フランクリンのくだりは、マジで粋だった。ベンジャミンね。いいよね、こう言う演出。興奮する。あの女の子については、全部脚色らしいけど。

 昔の映画ではあるものの、猫のシーンと目ん玉をグイーッのシーン以外は非常に楽しく観られた。音楽も格好良いし。このサントラを元ネタにしてるブーンバップの曲ありそう。あと「主演の人、ブラピに似てるな〜。でも、1978年の映画だしな〜」って考えながら観てたんだけど、エンドロールの役者名を観て驚いた。ブラッド・デイヴィス。「も……もしや親子?!」と思って調べた所、まったく赤の他人。なんだよ。返せよ、ドキドキ。

この記事が参加している募集

#映画感想文

67,103件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?