男が便所でひとりごつ

今回の内容は下品過ぎるので、嫌いな人は絶対に読まないでほしい。
内容は以下だ。
オレは、ちいかわが好きだ。
流行る前からSNSで追いかけていて、自宅も低所得の元ヤン家庭よろしくUFOキャッチャーの景品に溢れている。
そんなオレだが、最近ある物を買った。
ちいかわのトイレットペーパーだ。
本来こう言ったキャラ物の日用品には手を伸ばさないが、袋のデザインがあまりにも可愛く、つい買ってしまった。
これは人間の本能だ、仕方が無い。
ウキウキで購入したオレは、帰宅後、急いでホルダーにセットした。
袋のみならず、ペーパーそのものにもちいかわやハチワレたちが印刷されている様子は、ファンシーこの上無い。
ああ、早く使いたい。
オレは、普段であれば望んでいない便意を心待ちにした。
便意よ、来い!
すると、その気持ちが通じたのか、海洋生物の鳴き声のような腹音が鳴った。
パゴォ〜ン!
これはチャンスだ。
オレはすぐにトイレへと駆け込み、大きな用をブチかました。
ばっちり排出し切った感触を得て、ほっと安堵する。
とは言え、本番はここからだ。
オレは、先ほど準備したちいかわトイレットペーパーに手を伸ばした。
クルクルクルクル。
巻き取る度、カラフルに描かれたキャラたちが目に飛び込んで来る。
な……なんてプリチーな絵巻物なんだ!
こんな代物を、オレの汚い肛門に近付けていいわけがあるか。
ただ、そうも行かない。
やむなく、オレは拭き取った。
すると、どうだろう。
ポップな配色のちいかわワールドに、茶色い濃霧が放たれたのだ。
ギャー!
加えて、千切った先のトイレットペーパーに残るキャラも、処刑された生首のようで痛ましい。
まるで、『トイ・ストーリー』のシドの家だ。
あな恐ろしや。
そこからは、今までの思いと裏腹に、早く使い切りたくて堪らなくなってしまった。
「白紙に戻したい」とは、こう言う時に使うんだな。

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