よぎるゴリラ

何か面白い単語を発しなければいけない場面、すぐに「ゴリラ」が浮かんでしまう。
本当に良くない癖で、大して面白くないのは承知している。
ただ、どうしてもゴリラがよぎってしまう。
例えば、飲みの席で、大喜利的な話題になった時、発することこそしないが、一度、頭の中をゴリラが通り過ぎる。
そのゴリラを端から端まで渡らせた後に思考を巡らすため、他の人と比べて、1ターン遅れが生じる。
悔しい。
ただ、この悩みをダウンタウン松本さん信者の知人に打ち明けた際、「松っちゃんもゴリラが面白単語って言ってたから大丈夫だよ」と言っていた。
そんなこともあり、オレの思考回路に潜むゴリラは免罪符を得てしまったのだ。
よくよく考えれば分かるが、松本さんの場合は、横に浜田さんが居るから、頻出されているだけである。
その事実に気付き、説得しようと試みても、オレのゴリラは話を聞き入れようとしない。
ポコポコ!と、存在証明のごとくドラミングを続ける。
ちなみに言うと、ゴリラのドラミングは、グーではなくパーで、音もドコドコ!と言うよりは、先述した通りポコポコ!が近い。
加えて、それを行う意図は、存在証明だけでなく、求愛や緊張の緩和、そして何より代表的な例として、イラ立った時の威嚇が挙げられる。
ゴリラがそこら中に居るため、必然的にゴリラ知識も微増してしまった。
ついでに言えば、『ドンキーコング』や『キングコング』を代表する「コング」は、デンマークで「キング」を表す単語であるため、ゴリラとイコールではない。
なので、『キングコング』は、『王王』である。
『サハラ砂漠』が『砂漠砂漠』であったり、『チゲ鍋』が『鍋鍋』であるのと同じだ。
また、隠れゴリラが顔を出してしまった。
こんなゴリビア(ゴリラトリビア)を披露してしまうほど、侵食されている。
もう、ゴリラは、こりゴリラ。
……皆さん、今こそドラミングの時です。

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