デュエルスタンバイ出来なかったよ

『遊戯王』カードのど真ん中世代だ。
小学生の頃にアニメ放送が始まり、御多分に洩れずオレも夢中になっていた。
劇場公開時なんて、忙しい母親に「映画館へ早く連れて行け」とひたすら駄々をこね、困らせていた。
ノベルティの「青眼の白竜3体連結」をゲットした喜びは、今でも覚えている。
ただ、オレはそんな『遊戯王』カードについて、コンプレックスも持っている。
そのコンプレックスについて端的に説明すると、『遊戯王』カードのルールが何にも分からないのだ。
もちろん、漫画もアニメも通っているので、専門用語ぐらいは概ね知っている。
しかしながら、守備表示の意味やカードを伏せる意味と言った実ゲームに関することについて、一切知識が無いのだ。
おそらく、同世代の男性陣で、『遊戯王』のルールをここまで把握していないのも、オレぐらいのものだろう。
そうなってしまった理由は、おそらく当時のオレが、融通の利かないタイプのマニュアル人間だったからだ。
ご存じの方もいるかもしれないが、『遊戯王』カードは、バンダイからコナミに権利関係が移っている。
なまじオレはバンダイ時代のカードから集め出していたタイプなので、仕様変更にいまいち付いていけなかった。
そこから派生し、収集こそ続けていたものの、ルールを覚えることに関しては一切放棄してしまったのだ。
また、アニメや漫画から入っていることもあり、作品のトンデモルールと実際のルールのギャップに面食らってしまった節もある。
そうこうしている間に、友達はルールを覚え、対戦に興じていたわけだ。
なので、平成初期生まれ男子の一般教養科目『遊戯王』あるあるの話題に何にもついていけず、未だにそのコンプレックスを持ち続けている。
きっと勝負を仕掛けられたら、デッキからカードを引く以外、何にも出来ないんだろうなあ。
加えて、その様子に、相手もヒくのだろう。
泥試合ならぬドロー試合だ。

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