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アニメ『火の鳥 エデンの宙』を観た

でも、キングもペコも卍LINEも大好きさ!

『火の鳥 エデンの宙』を観た。

 あっしは、原作『火の鳥』をつまみつまみしか読んでいない無法者でござんす……。な……殴らないでくれ〜! 『復活編』の冒頭ぐらいまでしか読んでおらず、『望郷編』は未読です。すんません。

 そんなヤツでも割と楽しめた。STUDIO 4°Cの作品を観るのは、『マインド・ゲーム』『鉄コン筋クリート』や『リンカーン』のオープニング以来。当時のアンダーグラウンドでサイバーパンクな雰囲気はないけど、手塚先生のデザイン感を損なうことなく、現代のアニメーションらしく作り上げていてリスペクトを感じた。ストーリーも人間の発展と衰退や興隆と滅亡が描かれていて、歴史がぐるぐる巡る『火の鳥』らしいメッセージが伝わってくる。ただ、そうは言ってもやはり「御大の原作はこうでは無かったんだろうなあ」と未読の自分でも思ってしまうような所がチラホラ。調べてみると、ロミとカインの近親相姦のシーンがガッツリ削除されているとか。確かに、「絶対これはそうなるやろー!」と嫁と騒ぐぐらいの展開だったのに、そうならなかったことにはめちゃくちゃ違和感があった。とは言え、こう言うのって本当に難しい問題だよなー。人類の繁栄のために禁忌を犯すグロテスクさって言うのが、作品を強固にすることも十分理解出来る。けど、そこで気分を害す人が居るのであれば、本作のようにこの時代でわざわざその道を辿らなくていい気もする。まあ、ポリコレ配慮なのか炎上回避なのかは実際の所わかんないすけどね。その上で、未読の人でも気になるほどのホンになるのであれば、何とかしてほしかったなー。難しいもんですね。

 原作ファンでゲンナリする人が居ることも理解は出来ますが、自分としては結構楽しく観られました。エンディング違いの映画版も公開されるらしいけど、それなら『鳳凰編』で動く我王の方が観たいな〜!

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