強冷房車

「弱冷房車」は、最も嫌いな四字熟語である。
ペーパードライバーのオレにとって、電車は欠かせない交通手段だ。
しかしながら、乗り込む電車に「弱冷房車」表記があるだけで、肩を落としてしまう。
照り付ける太陽から、解放される喜びを感じたいからだ。
「弱冷房車」は、そんな解放感には程遠い。
猛暑厳しい夏なんて「強冷房車」でもいいぐらいだ。
昨今、節電を求める影響で、エアコンの使用、もとい使い方にまで、国は口を出している。
正直な話、「殺す気か!」とさえ感じる。
経費も電力も、コストカットをするのであれば、もっと考えるべきポイントがあるだろう。
そこで、身体の変調に関わる事柄にまでやいのやいの言うのは、お門が違い過ぎる。
もっとも、過度な使用については節制すべきだが、各自の健康面を踏まえると、節制にご褒美を与えるような政策はいかがなものだろう。
それでは「ウンコ食ったら百万円やるよ」と同じだ。
いや、全然違うか。
ちなみに、オレなら食うかどうかめちゃくちゃ悩む。
誰のウンコかは、念のために聞く。
閑話休題、「弱冷房車」は、その政策の煽りを受けているわけではなく、あくまで冷気に弱い人へ向けた優しさであることも理解している。
とは言え、「強冷房車」を求める声を差し置いて、「弱冷房車」の数は多過ぎる。
もっと、需要と供給のバランスを取ってほしい。
また、加えて記すのであれば、オレの場合、冬場こそ「弱暖房車」が欲しい。
冬場の電車は、地獄のように暑い。
汗が、全然引かない。
なぜ「弱冷房車」はあるのに「弱暖房車」は無いのだ。
いずれにせよ「弱冷房車」ばかり優遇されている現状には辟易する。
「弱暖房車」のことは置いておいても、是非、各電車は「弱冷房車」に代わるアイディアを募ってほしい。
と言うものの、それはそれで、「怪談電車」的な面白狙いのコンペになりそうか。
だとしたら、サム過ぎるなあ。

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