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架空書籍紹介(29冊目~35冊目)

29冊目「砂漠に咲く影のない花」

砂漠の中で、影のない花を咲かせる植物がある、という伝説がある。大量のドローンを投入することにより、伝説の花を発見しようとした調査団は、砂漠文明とも呼べる遺跡を発見するが、ドローンは一基も帰ってこなかった。残された映像には影のない人の姿が。


影を消すことはできなかった


30冊目「その後の底町」

「底町集」「底町集 二」を残した自由律俳人・久木譲吉の去った後の底町を取材したもの。東京でホームレスとなり亡くなった久木の残した詩集に感銘を受け、自らの「底町集」を編もうとする若者と、久木の詩は事実からかけ離れてると反論する町議の対談など収録。


※昔書いた「底町集より」の続編


31冊目「そして全員生き返った」

山奥の山荘で起こる連続殺人事件。しかし途中から死者が蘇り、探偵が推理したのとは別の真実を語り始める。やがて探偵も殺されるがすぐに探偵も生き返る。犯人が被害者に、被害者が犯人に入れ替わる。最終的にはみんな仲良く下山するハッピーエンド。

※自分で書いたことに影響されて白井智之「そして誰も死ななかった」を読み始めた。この後しばらく「名作題名パロディシリーズ」が続く。



32冊目「半開き」

常に口とズボンのチャックを半開きにしている銀行マン「半尺平樹」が主人公の話。陰湿な同僚、上司からのパワハラ、全ての恨みを半分にして返すのをモットーとしている。決め台詞「半返しだ!」を言われた相手は何のことかわからない。定年まで穏便に勤め上げる。

33冊目「罪とバス」

琵琶湖でブラックバスを釣っている最中に、バス釣り禁止法案が可決された。私は釣り上げたバスを捨てることも返すこともできず手に持って途方に暮れた。帰りのバスの中では同じような乗客が大勢いた。バスの運転手は湯舟に浸かりながら「サヨナラバス」を歌い続けていた。

34冊目「老人とウニ」

老人は海で小さなウニが溺れているのを助けた。老人はウニと一緒に暮らし、海での生き延び方を教えていく。成長したウニは海に返した。
長い年月が経ち、「人食いウニ」が海を荒らし始める。海の王者となった、かつての幼いウニであった。老人は死を覚悟して立ち向かう。

※ChatGPTに「今日のお題三つお願い、名作題名パロディ縛りで!」と頼むと、「老人と海苔」というのを出してきた。題名だけであらすじなどは求めてなかったのに「老人が釣り上げた海苔と格闘する話」などと書いてきた。なんだか、負けた、と感じた。

35冊目「本を埋める」

栄養のある土に本を埋めると芽を出して本の木になる。収穫まで長くかかる木もあればすぐに成長してすぐに枯れる木もある。葉に少しずつ書かれた文字を集めて一冊にする本農家は重労働であることもあり、年々働き手が減っている。本農家30軒へ取材したノンフィクション。


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