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2022年4月の記事一覧

李龍徳「報われない人間は永遠に報われない」

作者は2014年「死にたくなったら電話して」で第51回文藝賞でデビューした方。何の予備知識もな…

泥辺五郎
2年前
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西尾元「死体格差 解剖台の上の「声なき声」より」

特掃隊長「特殊清掃 死体と向き合った男の20年の記録」 菅野久美子「家族遺棄社会 孤立、無…

泥辺五郎
2年前
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大江健三郎「死者の奢り・飼育」(再読本)

作者のデビュー作「死者の奢り」は、元は東大新聞の懸賞小説応募作であり、東大新聞から文芸誌…

泥辺五郎
2年前
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菅野久美子「家族遺棄社会 孤立、無縁、放置の果てに。」

特掃隊長「特殊清掃 死体と向き合った男の20年の記録」からの流れ。この後「死体格差」という…

泥辺五郎
2年前
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浜口倫太郎「ワラグル」

・好きな作家の新刊やまだ読んでいない本 ・書評などで気になっていた本 ・まだ読んでいなかっ…

泥辺五郎
2年前
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吉田親司「作家で億は稼げません」

 松岡圭祐 「小説家になって億を稼ごう」へのカウンター本らしいが、そちらは未読。  吉田…

泥辺五郎
2年前
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特掃隊長「特殊清掃 死体と向き合った男の20年の記録」

 特殊清掃とは「人間遺体・動物死骸・糞尿・山積ゴミなどに関係する特殊な汚染汚損を処理する」仕事。本書は「特殊清掃 戦う男たち」というブログ記事を編集したもの。2012年刊行の本だが、ブログはまだ継続している。  書籍刊行の時点で20年のキャリアだから、現在はキャリア30年という大ベテランとなっている。  凄惨な現場、印象に残った現場の記録が書かれている。とりわけ読んでいて心に残ったのは ・昔尊敬していた知り合いの自殺した現場  幾つもの惨たらしい現場を経験している著者が

石弘之「砂戦争 知られざる資源争奪戦」

 砂は限りある資源である。  常に河原や砂浜にあり、自然から永遠に供給される、というもの…

泥辺五郎
2年前
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野田力「フランス外人部隊 その実態と兵士たちの横顔」

 Kindle Unlimitedで読める新書系を漁っている。紙の本よりKindleで読む比率が上がってきた。…

泥辺五郎
2年前
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平野啓一郎「本心」

 2040年代の日本が舞台。AR、VR技術が発達した世界で、主人公は「リアル・アバター」として働…

泥辺五郎
2年前
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小神野真弘「世界最凶都市 ヨハネスブルグ・リポート」

 アメリカのジャーナリズム大学院で学んでいた著者は、報道機関でのインターンを受ける際に、…

泥辺五郎
2年前
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