お茶をするという事
30歳も後半を過ぎた頃
もうそんなに辛い事なんて
おこらないんだろうなと何故か思っていた。
今思うに、その頃から
昔はきらきらみえた夜景や
夕方に高速道路上から見える黄昏を
心に入ってこないように
していたのだけれど。
実際はそんな事はなく
突然、またじわりじわりとも
初めて感じる
苦しみや悲しみはやってくる。
今はその気持ちを感じても
それに耽溺する時間もない。
お茶を点て、お茶を飲む。
立ったままで点てても
テレビがついていてもよい。
ただ点て飲むだけ
その一瞬が前向きに背中をおしてくれる。
私が今思う
お茶をするというのは
そういう事。
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