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古いプルトップ

先日、金時山を走った時、頂上付近に古いアルミのプルトップが落ちていた。
一緒にいた山好きな友人は、いつもゴミを最低1つは拾うようにしているのだけれど、あまりに昔のものは拾わないという。
理由は、「もうそれは、ゴミではなく、山の一部になっているから」

ゴミの定義は難しい。
娘の机の上に載ってるゴチャゴチャしたもの、折り紙や工作で作ったもの、
半分切れたようなシールの類、そういったものは私にしてみたら全てゴミ。
でも彼女にとっては、思い入れのある宝物だったりする。

この古いプルトップも、土に滑らかに食い込んで、見ようによってはオブジェのようにも。
ゴミとして全て捨て去ることもいいけれど、沢山の人間が山を愛し、足を運んだ印として、そういうものを大切にすることも素敵な考え方だなぁ~と  山頂で鈍い銀色に小さく光るプルトップを見ながら思った。

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