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浜中浩一先生

こんにちは、konyujiです。いただいたお土産の中にブルーベリーの飴の箱に京紫のことを書いた栞がありました。

なぜか?クラリネットの浜中先生のことを思い出しました。フランスの香り漂うMonsieur Hamanaka. 浜中先生の室内楽クラスの伴奏助手をしていた時のことです。

プーランクのピアノ六重奏曲のレッスンの時だったと思います。わたしは伴奏助手としては新米でプーランクは譜読みに加え、合わせる難しさに閉口していました。何回も「おーい、konyuji、そこさぁ、なんかニュアンスが足りないんだよね、なんとか出来るかな?」「konyuji、そこさぁ、色、色つけてよ!」等々。当時は合わせて弾くのに精一杯で何回も浜中先生に捕まっていました。それでも、5年近く首にもせず、わたしにピアノを弾かせてくれて感謝しています。5回目のプーランクの時は何も言われなくなり、成長したのか諦めたのか、心配しながらも室内楽の試験後、「konyuji、悪くなかったよ」と一言。

わたしには特に色のことが印象的で、ある作曲家はスケールの調からも色が見える話。そして、浜中先生のファッションはチーフ使いも含めてとても素敵でした。

高校生の頃、わたしはとにかく紫が好きで髪のリボン、アクセサリー、袋、ハンカチ、集めていました。なぜか、紫に惹かれて…いつの間にかそのブームは終わりました。

曲を演奏していて、頭に色が浮かぶことがありますが、それが何色か?と問われると説明出来ない色で… 浜中先生はその色、ニュアンスのことを言っていたのか!と最近気づきが…

音楽に対して真剣で怒るととても怖くて、学生も震え上がっていましたが、わたしにとってはフランスの香りを学ばせてくださった師匠のひとりです。

おしまい

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