見出し画像

新型コロナとワクチンに関するメモ #1

気候変動もコロナ対応も、問題として①科学的・合理的判断(観測)と②政治的思惑(含利権・利害)と③ある種の信心が三つ巴というよりもごた混ぜになっている場合が多いと思う。①のつもりで主張していても②あるいは③と見做されることを怖れる。論者の頭の明晰さを示す試金石になっている気がする。

③の場合、ある種の信仰に依って輸血を拒否する場合と同じようにワクチンを拒否する人もいるかも知れない。これと全く変わらないと思うが、自分の科学への信仰を証す意味でワクチン接種を主張する人もいるような気がしている。

③の後者は①に似ているようでいて全く異なることに注意したい。

科学は道具ではありえても思想あるいは信仰ではありえないが、③の後者の人々はそうは考えていないような気がしている。科学はある種の限界のなかで機能しているし、そのように「使う」しかないものだと思う。

これは蛇足ですが「人智学も科学同様に、道具として使ってください、思想や信仰にはしないでください」っていうのが「人智学左派」としての高橋巖先生の人智学(シュタイナー)理解だと思ってる。

"Geisteswissenschaft"(靈・學)という言葉はシュタイナーが言い始めたのかどうかはわからないが、考えてみると、この用語自体にその意味が込められていると思われる。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?