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心臓に太陽燃え立つ〔改稿〕

個・自由・悪
の聖三位一体について
金星・木星・土星
の言葉を聴く
われら翼をもつ人間!

宇宙樹
イグドラシルの梢で
惑星たちの喘鳴
を聴く
われら翼をもつ人間!

心臓に太陽燃え立つ
惑星の共鳴振動数で
震えながら飛ぶ
われら翼をもつ人間!

地球が眼を閉じている
夜が明ける前に
惑星たちの瞳が見つめる
われら
翼をもつ人間の夢。

   *

単語二個の間に・が入っている 紙に書いてあるように視覚的である それがどのような言葉だったのかが思い出せない この問題を相談するのだ 長いベンチの端にそのメンター(ここではそう呼んでおく)は座っている 私はこのシルエットのような人物を信頼して訪ねる その長いベンチの端に腰掛けているメンターのわきにはなにか細々とした雑多なものが置いてある 私は少し離れてベンチに着座した 彼はそれを気にもせず 彼の脇に来るように招いた ソシアル・ディスタンス(という考えが浮かんだのは眼が醒めてからであった)

   *

パレストリーナ
五月の明るい梢の上を
飛んでいく音楽
 悪

 翼
に乗り
(これは比喩ではない!)
遠い
近い
樹々
の唄う
風が
見える
ゆるやかに
揺れる
われらの翼の羽根の一枚一枚の緑
を透かして
落ちてくる
「光」
を胸いっぱいに吸い込むこと。


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