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\ドラヨさんに捧ぐ/ドラ吉くんの桃太郎ビジネス論

とあるカフェのテラス席…。
ドラヨさんは手に持ったカフェラテを振り回し、イラついています…。
ドラ吉くんはケースに入ったベースを隣の椅子に置き、リラックスした様子で座っています。

ドラヨ:あー!マジでうちの会社、どうにかなんねえかなー。
毎日、同じことばっかやってて、成長なんてチリほどもないんだぜ!

ドラ吉:それはまたストレスフルな話っすねー。
いったい、なにイラついてるんすか?

ドラヨ:うちのぽっちゃり社長だー!
会議っていう名の雑談会に、無駄に時間かけすぎなんだよ!
ぽっちゃりくん、毎回同じようなことばっか叫んでて、何も決まらねえし。

ドラ吉:おおお!まさに「議して、決さず」状態っすねーそれ。

ドラミ:なんだそれ?

ドラ吉:ダメダメ会議の例のひとつっすよ。
ようは議論はするんすけど、なにも決められず、時間がきたので解散ー!ってやつっす。

ドラヨ:へー!。

ドラ吉:他にもああるっすよ。
まずは、「会して、議せず」、集まったけど、ろくに意見も出ない状態。
で、ドラヨさんの会社の会議「議して決さず」
そして「決して、動かず」、決めたことを誰もやらねー状態っす。
最後に「動けども、ふりかえらず」っす。やりっぱなしで検証しないってやつっす。

ドラヨ:おもしれーなー。会議アルアルってやつだ。

ドラ吉:(にやりと笑いながら)そういえば、ドラヨさんとこの社長さん、桃太郎社長みたいっすねー。

ドラヨ:桃太郎社長?なんだそりゃ?

ドラ吉:昔話の桃太郎を現代のビジネスに例えた話っすよ。
これも、意外と面白いっすよー。

ドラヨ:へー、楽しそうだな。
んじゃ、語ってみ。こ難しい話だったら寝るぞ。

ドラ吉:(楽しそうに)じゃあ、始めるっすね。
昔々、いやちょっと昔、ある地方の小さな会社に桃太郎っていう名の社長がいたんすよ…。


ドラ吉くんは、桃太郎社長の物語を語り始めます。
ドラヨさんは最初は興味半分でしたが、次第に引き込まれて…。

ドラ吉:その桃太郎社長、先代から会社を引き継いだんすけど、何を優先すべきか分からず、日々の業務に追われまくってたんす。

ドラヨ:それ、まるでうちの社長じゃねえか!

ドラ吉:でしょ?でも問題はそれだけじゃないっす。
桃太郎の部下たちも、それぞれやるべきことがあるんすけど、役割がメタメタなんす。
例えば、っす。


ドラヨ:犬?ハチ公か?

ドラ吉:犬は、忠誠心実行力の象徴なんすよ。社長や上司に、しっぽブンブン振って、忠実に働くけど、実はあまり考えないタイプっす。
桃太郎社長も自分に懐いてくれる犬は大好きで、自分の周りに犬ばっか集めるっすよ。で、「よし会議するぞー!意見やアイデアを、ひねり出せー!」って号令をかけるんすけど、犬たちはニコニコただ座ってるだけっす。
犬ばっか集めて、アイデア出せ!っていう桃太郎社長の人選ミスっすねー。

ドラヨ:ほう、つまり犬は、社長の言うことには逆らえないタイプか。
アタシは、社長にしっぽなんか振らねーけどな!

ドラ吉:じゃードラヨさんはかもっす!

ドラヨ:猿?たしかにバナナは好きだ!

ドラ吉:猿は、知恵戦略の象徴っす。
でも、桃太郎社長はその猿に雑務ばっかり押し付けちゃってるんすよ。
本当なら、猿が戦略を立てて会社を引っ張るべきなんすけど、毎日書類の山に埋もれてるんすよ。猿は束縛を嫌い…

ドラヨ:あは!ドクターXかー!
アタシもそんな猿みたいな状況だ。
次は何だ、キジか?

ドラ吉:そうっす、キジっす!キジは情報収集分析の達人っす。
市場の動向や競合の動きをバッチリ掴んでるんすけど、桃太郎社長は「後で見とくわ」って情報をスルーしちゃってるんす。

ドラヨ:ああ、それじゃせっかくのキジの才能が無駄になっちまうじゃねえかー。

ドラ吉:まさにその通りっす!
社長が目先のことばっかり考えてたら、キジの情報もただのゴミデータっすよね。

ドラヨ:なーんか、うちの会社、まるで桃太郎軍団みたいだわ…。

ドラ吉:まだ続きがあるっす。次は、芝刈りじいさん

おじいさんは資金繰り財務管理の象徴っす。
本来なら、資金をしっかり管理して、会社の未来を支えるべきなんすけど、桃太郎社長が自分で銀行と交渉したり、経費削減をやりすぎて、おじいさんは芝刈りしてないっす!

ドラヨ:なんだよ、それじゃ、じいさん、会社の金庫番のはずが、日向ぼっこしてるだけってわけか?

ドラ吉:そうっす!で、日向ぼっこしてる間に、会社の財務はガタガタっすよ。社長がそこまでやっちゃダメっす。

ドラヨ:ったく、どんどんひどいことになってんな、この桃太郎軍団。
てことは、洗濯ばあさんも出てくるんだろ?

ドラ吉:そうっす、おばあさんはクリンネス衛生管理の象徴っす!
社内をピカピカにして、社員が気持ちよく働ける環境を整えるのが役目なんすけど、桃太郎社長が「ここも汚い、あーあそこも汚れてる」って自分で掃除しちゃうから、おばあさんの出番がなくなっちゃったんす。

ドラヨ:あーあ、それじゃ、ばあさん、掃除機のコードであやとりするしかねーな!

ドラ吉:そうっすねー!
社長が何でも自分でやろうとしたら、部下たちは本来の力を発揮できないっすよ…。

ドラヨ:ははん、それで、それで?

ドラ吉:ある日、競合先の鬼ヶ島株式会社が、新商品を出したんすよ。

桃太郎の会社の売上はガタ落ちしたっす。
そんで、桃太郎はパニックになっちゃって、何していいか分からなくて、ただただ、オロオロするだけっす…。

ドラヨ:だっせーな、桃太郎。もっと早く気づけよ!

ドラ吉:でもその後、やっと自分の間違いに気づいて、部下たちにちゃんと役割を与えることにしたんす。
キジには市場調査、猿には戦略・戦術、犬には現場を任せて、自分は今までは考えもしなかったビジョンを示すことに専念したんすよ。

そしたら、会社は再びメキメキ成長して、鬼たちにも勝てたっす。

ドラヨ:ふーん…その話、うちの社長にも聞かせてやりてーな!

ドラ吉:でしょでしょ?
この話、実際のビジネスに役立つかもっすよ。
ドラヨさんの会社みたいなところにはぴったりっす。


ドラヨ:さすがのアタシも社長に直接話すのは、ちょっとあれだな。
よし、この話をメモって社長のデスクにそっと置いてやるわい!

そんでさー、ちょっと気になったことがあんだけど…。

ドラ吉:え、何がっすか?

ドラヨ:桃太郎はわかった。
んじゃ、浦島太郎金太郎は何の象徴なんだ?
そいつらをビジネスで例えるなら、何なんだ?

ドラ吉:そ、それは…浦島太郎は…時間管理の象徴とか…?金太郎は…。
ま、まあ、桃太郎の話だけで勘弁してほしいっす…。
次までにはちゃんと考えとくっすー!

ドラヨ:期待してるぜ、小ネタ大好きドラ吉くんよ!
じゃ、またな!


ドラヨさんはさっそくスマホを取り出し、メモにカキコし始めました。
おしまい。

次回予告

お料理大好きドラミちゃんが、仲間のみんなに恋愛相談をしまーす。
みんなのドタバタ回答炸裂!
お楽しみにね!

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