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エジソンは、メディアアーティストだった!?

皆さんは、トーマス・エジソンを知っているだろうか?19世紀を代表する発明家である。生涯に約1300もの発明を行った人物である。

たまたまデジタルネイチャーという落合陽一が書いた本を読んでいたら、エジソンの名前が出てきたので驚いた。

詳しく読んでみると、エジソンが作った多くの発明品は、大衆への普及を妨げる障壁を越えることを考えていなかったので、商業的には失敗に終わることが多かったが、エジソンが作った発明品は、彼の死後から約100年後の世界で実現されている。

革新的なテクノロジーを発明するが、その発想があまりに未来的である為、大きなインパクトを残すだけに終わり、ビジネスでの成功を逃すことが多かった。

これらの活動を考慮して、落合さんは、発明家というよりメディアアーティストと呼ぶ方がふさわしいと提言している。

ここで、メディアアーティストって、何!?と思った人もいるかもしれない。ただ、メディアアーティストを説明する前にメディアアートについて触れる必要がある。

メディアアートとは、コンピューターや電子機器などのテクノロジーを利用した芸術表現のことで、テクノロジーを利用した作品(メディアアート)の制作・発表を行う芸術家のことを【メディアアーティスト】と呼ぶ。

実際にエジソンの発明品の中にキネマスコープ(双眼鏡の型の映像装置)や蓄音器(メッセージを録音する機械)や電気供給の直流方式などがある。これらに共通する点は、未来的すぎて大衆には普及しなかったところだ。

エジソンが実在した当時、大衆にはリュミエール兄弟が作った、シネマトグラフ(映画)が流行っていたし、音楽を記録する媒体が流行っていたし、電気供給は交流方式が流行っていた。

しかし、100年後の現代では、大衆にスマホが普及するようになり、VRゴーグルが発明されたし、音楽業界は記録する媒体よりライブの方が普及したし、

私たちの周りにある機械のほとんどの電気供給は、交流方式で配電された電気をインバーターという回路によって直流方式に変換することで動いているらしい。

そういえば、半年くらい前に落合さんとヨージヤマモトの店舗でコラボ作品の展示があり、見たことがあるのだが、僕にはこれがどういう作品なのかよく分からなかった経験があり、Twitterで検索しても分からないと投稿している人が多かったことから、

メディアアーティストが作る作品は、大衆には理解されにくいという特徴があるのかもしれない。


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