華麗なる闘痩 1立志編

先日、沖縄に旅行に行きましたところ、ゴーヤチャンプルー、サーターアンダギー、カーマスートラなど、美味しいものが目白押しで、うまい! うまい! と舌鼓を打っていたところ、ふと鏡を見ると知らない人が映っていました。おなかがポンポコリンなのです。
おやおや、奇妙な鏡だなあと思いその場を離れ、ホテルに戻って大浴場に行きますと、体重計があったので乗ってみますと78kgと表示されました。(身長は168cm)おやおや、体重計が壊れているなあと思いお布団に入り電気を消しました。するとなぜか静かに涙が頬を伝っていきました。

なるほど、確かに私は太った。認めてもいい。

・ド迫力 ワガママBODY

写真 2020-02-07 23 45 57

そうなるとやることはひとつ。太ったものこそ美しいという風に社会の美の基準を変革し、生きやすい世の中を作ることだ。
さっそくスローガンをプラカードに書いて行進しようとしたところ、雑誌の裏面にダイエットなる文字が躍っていた。ダイエット。そういうのもあるのか。
などと初めて知ったフリをしてみたが、実は今までも暴飲暴食ダイエットなど、自己流のやり方でやってはきていた。しかし不思議と効果が出ないのでダイエットなんて都市伝説か疑似科学、あるいはプラズマだろうと思っていた。だが時にオカルトの箱には真理が入っているという。一つその箱を開けてみようじゃないか。

そう思い、沖縄が生んだ安室奈美恵、SPEEDに次ぐ第三の女性シンガー、ぽぽぽ氏に連絡をとった。

ぽぽぽ氏は調理師として栄養管理食を作っていたほどのカロリー計算マスターであり、ファッション感覚で脂肪を季節ごとに付けたり減らしたり、8kgくらいは簡単に増減できるという異能の持ち主で、重力の魔術師【グラビティ―・ソーサリー】の二つ名を持つ。さっそくダイエット知識を教えてもらおう。

しかし、このとき、武術家の業の深さよ、修羅道を生きるものの習性が出た。私の指は携帯のメールに思わぬ文字列を打ち込んでいたのである。

「勝負しようぜ……ダイエット対決をよ!」

つづく

・ぽぽぽ氏sideの記事はこちら



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?