見出し画像

祖母

母方の祖母。亡くなってから20年近くになる。

今でも匂いや話し方、手の暖かさ、歩き方など鮮明に思い出せる。本当に本当に優しい祖母だった。
五歳くらいまで近くに住んでいたけど、それ以降は父の転勤のため、会えるのは年に一回くらいだった。

縫い物をするのに見えづらい糸通しを頼まれ、やってあげたときのすごく褒められたこと。
買い物を頼まれ、帰ってきたときのすごく感謝してくれたこと。
ちょっと料理をしても、すごく嬉しそうにしてくれたこと。
母に怒られそうなとき、庇ってくれて怒られずに済んだことは何回もある。 
私が何をしても、何をしなくてもいつも優しかった。
子供の頃の私が、怖くてたまらなかった母よりも優しくて強くて、安心できる存在だった。

自分が自分で良いのだと安心できる存在だったし、祖母が生きてる頃は、私の基盤もそこまでのグラつきは無かったと思う。

祖母が亡くなってから色んな事があって様々な気付きもあって、私は少し壊れた。話を聞いてほしいし、受け止めてほしい。

夢でも良いから会いたい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?