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根深く存在するもの

毎日は何かを判断することの連続。

判断に迷うとき、私の頭の中には実家の映像と母の声が登場する。母の声で、母が判断しそうなことを伝えてくる。
これは多分普通じゃないのかも。と思ったのは、自分がアダルトチルドレンだと自覚した後。

本当に些細なことでも。
例えば、野菜の保存の仕方とか、今掃除したほうが良いかなとか、この献立で良いかなとか。毎日何度も。
ちょっと高価だと思えるものの購入に迷ったときや、人付き合いでのトラブルなどの際はもっと高頻度で登場する。

思い起こせば、私は親元をを離れて何十年間も母親だったらどう判断するのかと考え続けてきた。
その判断は間違いないはずだし、もしも間違えていても絶対的な存在の判断に従った結果なら仕方ないと思えるからだった。

親の影響を受けすぎていると自覚して意識するようになってからは、少し頻度が減ってきたけど。それでも出てくる。
私の生活、人生なのに度々アドバイスを求めようとしてしまうらしい。

離婚のとき鬱になって一年間実家に帰った私を更に混乱させて、まだ4歳だった娘にも当たりが強く、本当に信頼できる人はこの世に存在しないんだと絶望させた母。
父の亡くなったときも訳がわからない言動で私は大混乱した。
今でも私の妹の悪口を言ってくることが時々ある。私のことも妹に言っているのだろう。

頼れる存在ではないと思っているのに。そんな母が判断しそうなことを私が選択している。
私の中から出て行って。
私を支配しないで。
私の人生なのに、どこまで影響を及ぼそうとするのか。
こんなに根深いとは。
私の子供時代にどれだけの傷を残したのか。
愕然とする。




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