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母との電話にて

今月半ば。大学生娘と共に、私の母と私の妹家族に会いに遠方まで四泊旅行の予定がある。チケットやホテルが確定したので、気乗りはしなかったが、2ヶ月ぶりくらいに母に電話をかけた。

まず。
妹夫の悪口。「気が利かない」と。
私達親子が今度行くとき、皆で一緒にご飯を食べるお店を妹が予約してくれているのだが、「(妹の旦那さんは)用事があってご飯食べ終わったら帰るらしい。居られても気を使って疲れるから良かった。」「自分の親のことだけ考えている。」「変わっている」等。
妹のことも何か文句言っていた。

そして叔父である、私の父親の兄。「(私の大学生娘が)近々海外留学すると伝えたが、お小遣いくれなかったんだね。」
※叔父からは入学祝いと進級祝を数十万頂いている。

私の娘に対しても。
「あんなぼーっとしてる子。学校に途中で行けなくなると思ってた」ちょっとふざけた感じで笑いながら他にも色々と言ってた。

あぁ。この人、ずっとこんな感じだ。
私が子供の時も親戚の悪口とかずーっと聞かされてた。
里帰り出産した時も、生まれたばかりの娘を抱く幸せいっぱいの私に、私の元夫の家の悪口を言い続け、悲しくなって泣いたわ。私。そしてそんな私を見ても、母は何で泣いてるのか分からない感じで、ぎょっとした顔で私を見てた。20年前の記憶だ。鮮明に覚えている。

母は一緒に住んでいた頃、肯定的な話もしてくれたのかもしれないが、大体否定的な話が多くて。
そんな日々で必要以上に空気を読むことが身についてしまい、今になってそれを辞めたいと格闘している娘である私と、話の中で気質が自分と一緒だと言う。そんなはずがない。なぜそう思う。愕然とする。

せめてもの抵抗で「世の中には色んな人がいる。何が普通かは分からない。向こうから見たらこちらは『変わっている』んだよ。」と言った。多分母には理解できない。

いつの日か、ずっと聞きたくなかったとか、辞めてほしかったとか、いい加減にして。
なんて言う日はあるのかな。

黙って静かに聞いて頷いていた子供の時私とは違うはずなのに。





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