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今さら聞けない!? 円安と円高

円高と円安どっちだっけ?


「1ドルが100円から90円になりました。」
これは円高でしょうか?円安でしょうか?

正解は…

円高ですよね。

円高とは円の価値が高くなることです。

分かり易く説明するために、よくドルを物のように例えます。

1ドルという商品を100円で買えていたものが90円で買えるようになった。これって円の価値が上がっていますよね??

円安はこの逆です。

円安・円高と輸出


円安は海外で稼いだドルなどの外貨をより多くの円に換える
ことができるので、日本の輸出に有利です。

日本の自動車メーカーが600万円の自動車をアメリカに輸出し、1ドル100円から120円になったケースを考えます。

1ドル100円の場合、6万ドルで販売されます。
1ドル120円の場合、5万ドルで販売されます。


自動車メーカーは同じ品質の自動車を円安の影響で安く販売できます。勿論、600万円の収入を得ることに変わりはありません。

これの逆で、円高は輸入に有利です。

輸出における円安の恩恵は薄まっている!?


日本経済は製造業による輸出主導型経済です。
国内資源に乏しいため、海外から資源を輸入して高付加価値の製品を製造して輸出します。

しかし、現在の日本の製造業の多くは海外へ製造拠点を移しています。日本政策投資銀行の大企業を中心に行った調査では、製造業の企業が設備投資を行った拠点のうち、海外拠点が占める割合は20年前の2002年は31.6%でしたが2021年は52%にまで増えています。

日本の製造業の多くが海外へ製造拠点を移した理由として、高度経済成長期の日米貿易摩擦やリーマンショックによる円高、新興国の市場拡大などが挙げられます。

このような理由で現地生産を行う日本企業は為替レートの影響を受けないため、国内からの輸出による恩恵を受けなくなります。



以上、ナエトルでした。



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