スクラムフェス大阪2024神奈川トラックで「OODAふりかえり」について話してきたのでふりかえる #scrumosaka
スクラムフェス大阪
数あるスクラムフェスの中でも際立った個性を放つスクラムフェス大阪。「大阪」と銘打ちながらも各地域のトラックが用意され、近年では実際に各地域でサテライト会場が設置されるスクラムの一大祭典に参加・登壇してきました。今回、自分のセッションは「ふりかえり」をテーマにしていたこともあり、忘れる前に振り返っておきたいと思います。
Day1
今年のキーノートは横道さん!
なかなかインパクトの強いタイトルですが、横道さん自身が歩んできた道のりでの葛藤、逃げ出しそうになったエピソードなどが赤裸々に語られ、とてもエモーショナルなキーノートでした。
横道さんのような最前線で活躍している方にも、そういった葛藤していた時代があったというエピソードは、多くの実践者の背中を押すものだったと思います。そしてそこから変化していくための具体的なアクションとして「マネジングアップ」が紹介されており、どのように一歩を踏み出せばいいかがわかるのもありがたかったです。
[つぎにやること]このセッションを、マネージャーとのコミュニケーションに課題を感じているメンバーに共有したいと思いました。
Day2
今回、スクラムフェス大阪の神奈川トラックに採択しただいたご縁もあり、小田原で開催される神奈川サテライトから参加することにしました。
開始時間が早いので前泊していたのですが、サテライト会場の場所を勘違いするという盛大なミスをやらかしてしまい、あわや最初のセッションに間に合わないところでした・・・。
[つぎにやること]初めての会場は、ちゃんと下調べしてからいこう
会場となっていたNEさんのオフィスは最高で、参加者同士で会話しやすい正方形のテーブル、リラックスしながら参加できる壁際の座席、温かいコーヒーを淹れることができるキッチンスペースなど、ワイワイ学び合うのにぴったりな素敵空間でした!
”Fearless Change”なやつら ~読書会を通じてパターン実践とパターン理解を繰り返して起きた組織変革の連鎖~
神奈川トラックのトップバッターは、読書会を通じて変化を起こしていった話。
読書会の集まり方自体がFearless Changeのパターンっぽかったり、8ヶ月かけて読み進めたところから得られた学びから実際に変化が生まれていたり、なにより本人たちの熱いエピソードで「心に火を灯す」神奈川トラックらしいエモいセッションでした。
[つぎにやること]僕も読書会やりたくなった!何かやろう
3ヶ月でパネルディスカッションのイベントを開催する方法
いろんなトラックがこの時間帯をつかって同時中継するくらい大人気だった、おおひらさんのセッション。
パネルディスカッションを運営する、そして良い場に仕立て上げていくというのはとても難しいことです。おおひらさんの下準備はとても周到で、これだけやってるんだ!と純粋に驚いてしまいました。そして、ただ粛々と準備するだけではなく、登壇予定者としっかり関係性を築いていく。ウェットなところへの気配りにもぬかりがなく、「おおひらさん主催のパネルに登壇してみたいな・・・」と思わせるようなものでした。
[つぎにやること]おおひらさんにパネルに呼んでもらえるよう仕事を頑張る
お昼
会場ではお弁当も用意いただいていたのですが、数が限られているとのことなので、せっかくだからと外に食べにいきました。
最初、あらたまさんと「寿司ですね、これは」と言っていたのですが、「そういえばあすみさんの行きつけの中華が駅の近くにあるらしいんですよ〜」なんて話していたら、眼前にそのお店、「昇玉」が現れました。
というわけで麻婆豆腐定食をいただいてきました。めちゃおいしかった!
一緒にランチ行こう、の呼びかけに応じてくれたAsatoさん、あらたまさんと3人でワイワイ話せて、あースクフェスのランチって感じだなー!という充実した時間を過ごしていました。
エンジニアとQAの壁が崩れていくのを眺めていた
お昼明け一発目は、そのAsatoさんのセッション!
これがまあ、最高でした。タイトルのとおり、チーム内にあった壁が徐々に崩れ、本当にひとつのチームになっていく過程のナラティブが語られていました。
観察し、急激な変化ではなくそのときチームにできる変化をちょっとだけ後押しするAsatoさんの振る舞いがザ・スクラムマスターって感じで素敵でした。
そして、Asatoさんの周りにいたチームがいいチームだったんだろうな、と思いました。変化はスクラムマスターだけが起こすものじゃなく、チームが起こすもの。変化し続けることを当たり前に実践していたチームが本当に尊いなと思いました。
[つぎにやること]あらためて、チームを観察したいなー
アジャイル(コミュニティ)が宗教と似てると云われるのは何故なのか? ~子供がキリスト教系小学校に入学して感じた類似点と、その使われ方~
せっかく神奈川にいるので、げんさんの話も聴きたかったのですが、14:00からは沖縄トラックに参加していました。
アジャイルというか、ビジネスの世界で良しとされているマインドセットやふるまいってキリスト教由来のものが多いよな〜と思っていたので、タイトルをみて「おっ!」と思い参加しました。
宗教っぽい、というとネガティブに捉えられることもあるけど、自発的なコミットメントを生み出す、というのは宗教活動っぽさがあるし、それを生み出すための活動が「宗教」っぽいのはそれはそうなんだろうなーと思いました。面白い切り口。
[つぎにやること]「◯◯っぽい」というラベルをみかけたときに、そのラベルが貼られる原因を辿ってみる
見えないユーザの声はログに埋もれている!~ログから具体的なユーザの体験を数値化した事例紹介~
個人的に最も印象的で、エモーショナルだったのが小南さんのこちらのセッション。
僕が前職、ナビタイムジャパンを退職する前に、最後に在籍していたのが今回小南さんが紹介してくれたチームでした。
自分がいたころから話していたことや、そこから一歩踏み込んでさらにチャレンジしている姿を見て、ちょっとウルッときてしまいました。(本当にウルッときちゃって、一瞬カメラをオフにして涙を拭っていた)
自分がいたチームだという贔屓目はあるにせよ、ユーザー数が膨大なtoCのプロダクトで、どうやってユーザーの声を引き出す?という難題に真摯に向き合ってきたナラティブは多くの現場の参考になるんじゃないかなー、って思いました。
[つぎにやること]小南さんが45分セッションで登壇してくれることを願う
OODAふりかえり 何って…ただ毎スプリント、違うふりかえり手法を採用してるだけだが?
最後のトラックは自分の登壇!今回はふりかえりについて。
ふりかえり手法を毎回変えるというのは、前職時代からずっとやっていたことでした。スプリントによってチームの状況は異なるし、となると学びを最大化できるふりかえり手法もその時々で異なってきます。
だから自分としては毎回変えるのは当たり前くらいに思っていたのですが、いろんなところで「えぇ?毎回手法変えてるんですか?」と驚かれるので、あらためてなんでそんなことやってるのか、どんな効果があるのか、どうやるのかについて話すことにしました。
ここ最近は、セッション中にインタラクティブな仕掛けを設けるようにしているのですが、今回は特に力を入れていました。
まずKPTでふりかえってもらう。そのあと、同じテーマに対してYWTでふりかえってもらう。KPTとYWTは比較的似ているフレームワークだけど、切り口を変えると全然違う気づきが得られる、というのを体感してもらいました。
また、ここ一週間の仕事を思い出して、安定した状況なのか何か変化は起こっているか、などを判断するワークも設けました。
じっくり話を聴きたいという方もいるだろうから、どれくらいインタラクティブにするかは悩みました。ワークショップ枠じゃないのにワークショップっぽいことに踏み出すことは、参加者の期待からズレるのではないか。
ただ、今回伝えたいテーマについては「体感してもらうこと」が重要だと考えたので、こんな感じの構成でやることにしました。
セッション後にnacoさんが具体的な相談にきてくれたりと、ある程度参加者のみなさんに響いたようでよかった!
[つぎにやること]自分もスクフェス大阪についてふりかえる(このnote)
クロージング
あっという間に一日が過ぎ去り、各トラックがハイライトを伝えるクロージングの時間がやってきました。
スクフェス大阪は、次回から他のスクフェスと同じく自分の地域にフォーカスしたものになるということで、ここ数年の「スクラム全国大会」といった趣を体験できるのはいったん今回が最後ということになります。
コロナ禍の影響を受け、それでも中止ではなくオンラインという道を選んだ。
そこから様々な地域のコミュニティが生まれ、実際のカンファレンス開催につながるケースがいくつか生まれた。
そして、スクフェス大阪では各地でサテライトが開催されるまでになっている。
コミュニティやそこに集まる人々が成長し変化していく様を眺めることができた数年間で、これがいったん最終回なのはなんだかさみしいなぁ、と感じました。
でも、大阪にフォーカスしたスクラムフェス大阪、それはそれでとても楽しみです!
懇親会0次会
いちど宿に荷物を置きに行き、会場まで戻るとまだ誰も懇親会会場まで降りてきていませんでした。
なのでビールを飲めるところを探し、あらたまさんと厳しい1on1を実施してから懇親会に向かいました。
懇親会1次会
全体的に最高でした。おいしいごはん、おいしいお酒、真剣に日々の仕事と向き合っている実践者たちのギャザリング。
個人的にはスクフェス神奈川最大の功労者、正義さんとガッツリ話すことができた終盤の時間がとってもよかったです。
他者への期待と自己肯定感
人が自分の期待通りにふるまってくれないときに負の感情が生まれてしまうが、どのように対処したらよいか、という話で盛り上がりました。
自分にとって当たり前のことができないと、「なんでこんなこともできないのか」と思ってしまう。特に、自己肯定感が低い場合、自分ができることは他の人も当たり前にできると思ってしまい、この傾向が強まる、と。
個人的には、そういう感情が湧いてきたら、「これができないなんて能力が低いのでは/意欲がないのでは」と判断するのではなく、逆に自分がめちゃめちゃできる奴だって思うのがいいと考えています。
ああ、自分はめちゃくちゃできるから簡単に感じるけれども、みんなにとってはそうじゃないよね、と。そういったアッパーな視点を獲得し、気を落ち着けたあとでまた等身大の視点に戻り対話していくっていうのが大事なんじゃないかなーって思ってます。
尊い「ぶっちゃけ」
「私、ふりかえり嫌いなんです!」という話をしてくれた方がいました。これ、ふりかえりを「良し」としている場で切り出すのかなり勇気がいったと思うんです。だからそれを切り出したのめちゃ尊いし、そういった「実は…」という胸の奥の気持ちを吐露できる場の空気感が素晴らしいな、と思いました。嘔吐〜〜〜!!!!
懇親会2次会
だんだんだんだん記憶が遠ざかる
懇親会3次会
あとは野となれ山となれ
懇親会4次会
まさかのカラオケ。日中叫んだし、酒しこたま飲んでるしで全然声がでない。でも楽しかった。
Day3
朝ごはん a.k.a.懇親会5次会
朝3時過ぎに開催して朝8時に集合という、大学生でもやらないぞという無茶なタイムスケジュールで漁港へ。
どうです?美しいでしょう。
やはり地のものは美味しい・・・
最後の最後にしっかり内臓を酷使して、帰路へとつきました。
ふりかえり
やったこと
登壇した
サテライト会場に行った
セッションが開催されている時間は廊下で話したりせずセッション聴講した
わかったこと
あまり大きい声で叫ぶとスピーカーの前にいる人の心臓に悪い
サテライト会場めちゃくちゃ良かった!やっぱり、セッション後にすぐ周りの人と学びを分かち合えるのって良い。
RSGTみたいに参加者が全員一箇所に集まってる場だとまた別だけど、サテライト会場みたいな少人数で集まってギャザる機会では、セッション聴講に全振りするのはアリだなー
つぎにやること
またどこかのスクフェスでプロポーザル出す!
なるべく現地に行く
「はじめまして」の人とどんどんギャザる
人見知りなので、話しかけてもらうようアプローチしたり、人に話しかけられる人にくっついていったりしよう
スクラムフェス大阪に関わった皆さん、特にスタッフの皆さん、本当にありがとうございました。ひとつの区切りを迎えるタイミングで参加できてよかったです。来年以降の新しいカタチでも、またよろしくおねがいします!