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人を巻き込むためには、自分も人に巻き込まれる


はじめに

タイトルはデール・カーネギーへのリスペクトを込めたものです。

人を巻き込む。巻き込み力については、以前noteに書いたものがあります。巻き込み力に興味がある方はぜひごらんください。

上記noteでは「近い関係の人から巻き込んでいこう」という話、そして関係性が遠い位置ほど巻き込みが難しいので根気よくいこう、ということを書きました。本noteでは、人を巻き込みやすいキャラになるために私が気をつけているちょっとした工夫について書きます。

巻き込まれる

私が気をつけていることは、シンプルに「巻き込まれるようにする」ということです。
返報性の原理というものがあり、人からなにかしてもらったとき、自分もその人にお返しがしたいという気持ちが芽生えます。日頃から巻き込まれていると、私を巻き込んだ人の心に「前巻き込まれてくれたし今回は巻き込まれるか!」という気持ちが生まれます。

この巻き込まれ方にもいろいろあるので、紹介します。

巻き込まレベル1 言われたことをやる

誰かになにかをお願いされたり、「この勉強会に参加してほしいんだけど…」と言われたときに二つ返事でオーケーの返事を出します。ブログのレビューとかもそうですね。

「言われたことをやる」というのは相手の期待が明確という点で、難易度の低い巻き込まれです。

巻き込まレベル2 プラスアルファで行動する

レベル1に加えて、「これはやったほうがいいかも?」ということをやったり、依頼者を観察しながら間に落ちてそうなタスクを拾って実施したりします。相手が期待していた以上の行動をする。

レベル1と異なり想像の要素が入るため、相手の期待とずれた行動をとるリスクがあります。なので少し難易度が上がります。

巻き込まレベル3 自分から巻き込まれにいく

人から依頼されるのを待つことなく、自分から積極的に周囲の状況に介入していきます。

頼む前から行動してくれるわけですから、めちゃくちゃ気の利いた人だと思ってもらえる可能性があります。しかし信頼関係を築いていない状態で飛び込むと不興を買ったり、それを推進している人たちの戦略を崩してしまったり(教育目的であえて失敗を設計していたのに、先回りして解決してしまうなど)することがあります。高度な観察、そして信頼関係構築のテクニックが要されるため難易度が高いです。
レベル1-2を積み重ね、信頼関係を築いてからこのステップにチャレンジすることをおすすめします。

巻き込まれが自己効力感を伝播させる

あなたがアクティブに巻き込まれていると、相手は「巻き込まれる」という行為に対してポジティブな印象を持ちます。「ああ、人の仕事って手伝っていいんだ。自分も手伝ってもらってうれしかったしな」という気持ちが湧きます。
あなたが多忙なビジネスパーソンならしめたもので、「忙しい◯◯さんでもああいう動き方出来るんだから、私にも出来る!!」と、そのひとの自己効力感を引き出すことにもつながります。

大事なこと:返報を期待しない

最重要なのは、こういった行動は自分自身が心から「手助けしたい!一緒にやりたい!」と思って、その気持ちに基づいて行動することです。返報を期待してアクションすると、返報がなかったときに「なんだよあのとき手伝ってやったのに」みたいな気持ちが生まれます。
よしんばLv1については「頼まれたこと」をやったので「お返しになにかしてほしい」に相手も理解をしめしてくれるでしょう。でもLv2は「いや、そこまで期待してなかったことのお返しを求められても…」ってなるし、Lv3に至っては善意の押し付けモンスターになってしまいます。

利他の心で他者と接し、巻き込まれていく。そうすればあなたがなにかを始めた時、きっと巻き込まれてくれるひとが現れる。現れたらラッキーだな。それくらいの気持ちでいたほうが、結果的に人が周りに集まってくるものです。


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