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AgileとTechnologyと

はじめに

これは「あじゃてくあどかれ2021」5日目の記事だ。

「あじゃてく」を構成するAgileとTechnologyについて、少し考えてみたい。

あなたのアジャイルはどこから?

2019年に永和システムマネジメントの岡島さんが書いた「アジャイル開発の普及状況と具体事例」によると、アジャイル開発を採用しているという現場で実際に使われている手法はスクラムが主流であるとのことだ。確かに、スクラムに関する議論はそこここで聞く。

一方で、コミュニティに出入りしていると「XP」についての言及を目にする機会が多い。特に、2000年代初頭から活動されている方々はXPに対する思い入れが強いように感じる。

“ソフトウェアプロダクト開発の領域を超えて”

スクラムガイド2020の冒頭にはこう書かれている。

成⻑を続ける複雑な世界において、スクラムの利⽤は増加しており、我々はそれを⾒守っている。スクラムが誕⽣したソフトウェアプロダクト開発の領域を超えて、本質的に複雑な作業を必要とするさまざまなドメインでスクラムが採⽤されている。

https://scrumguides.org/docs/scrumguide/v2020/2020-Scrum-Guide-Japanese.pdf

明示的に「ソフトウェアプロダクト開発の領域を超えた利用」について書かれている。実際、プロダクト開発以外でスクラムを適用したという話をよく聞くようになった。

技術と関係がないものだと思っている人たちの登場

身の回りに、「アジャイルに興味があります」という人が増えてきた。そして、少なくない人がアジャイルと技術はあまり関係ないものだと捉えている。

  • アジャイルだと進捗が見える化されるからマネジメントしやすいんですよね?

  • アジャイルでファシリテーションスキルを身に着けたいです

  • アジャイルってしょっちゅうイベントやってるから、あんまりコーディングする時間ないんでしょ?

見える化だったり、チームの対話を促すファシリテーションスキルだったり、コーディングせず立ち止まって学習する時間だったりは確かに大切だ。しかし、ここでアジャイル宣言の背後にある原則に立ち返ってみよう。

技術的卓越性と優れた設計に対する
不断の注意が機敏さを高めます。

アジャイル宣言の背後にある原則

「ソフトウェア開発」の宣言なのだから当たり前といえば当たり前なのだが、技術的卓越性について明示的に言及されている。よくよく考えてみれば当然で、短いスパンでソフトウェアをデプロイしたかったら設計はキレイであるべきだし、CI/CDなどが整っていてほしいし、学習したことをコードに反映できる技術力が求められる。

AgileのTechnologyの側面を盛り上げたい

マネジメントやファシリテーションからアジャイルに興味をもってもらえる、というのはよいことだ。そして、そこから深入りしていった先で技術的側面についても理解し、共感し、実践していく人が増えたら素敵じゃないか。

Agile Tech EXPO。もう、名前からしてAgileをTechnologyの側面から盛り上げたい匂いがムンムンしている。

Agile Tech EXPO は、アジャイル開発を実践している方々、アジャイルに興味がある方々に向け、マインドやフレームワークに加えて、技術の最新動向をお届けするカンファレンスです。

https://agiletechexpo.connpass.com/

おや?よく見ると「技術の最新動向」と書いてある。
それも大切だ。しかし、イマココの技術、現実問題として立ちはだかる技術的負債などキラキラしてはいないがアジャイル実践者が向き合うべき「技術」についても扱ってよいのではないか。これが、今後のアジャテクへの期待だったりする。

今年もたくさんアジャテクのイベントに参加した。どれも楽しかった。来年もきっと楽しいイベントが盛りだくさんだろう。そして、楽しさの中で技術に触れ、磨き、現場で実践するような循環が生まれたら、アジャテクはもっといきいきしたものになる。今年もお世話になりました、来年も期待してます、アジャテク。

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