スクラムの価値基準に違和感がなければ、組織アジャイルの価値観として用いると良い。
はじめに
これはシン・アジャイル Advent Calendar 2022 2日目の記事です。テーマは「書籍「組織を芯からアジャイルにする」の好きなフレーズについて」を選択しました。
変革の方向性とカルチャー
書籍「組織を芯からアジャイルにする」は出版前にレビュワーとして参加する機会がありました。面白いのは、レビュワーとして参加していた時期、出版されたタイミング、そして今(2022年12月)のそれぞれで心に刺さる部分が違うんですね。
で、今の気分だと「スクラムの価値基準に違和感がなければ、組織アジャイルの価値観として用いると良い。」でした。
なぜこのフレーズがグッときたかというと、自分が今まさに進めている「アジャイルを小さいままで組織に広める」取り組みにおいても、変革をすすめる決め手は変革したい状態と自社のカルチャーにある共通項を見つけることだと感じていたからです。
そして、「スクラム5つの価値基準に違和感がなければ」っていうのはなかなかにクレバーな条件づけだと思います。だって・・・
確約!集中!公開!尊敬!勇気!
スクラム5つの価値基準。確約、集中、公開、尊敬、勇気。この価値基準に対して「そうじゃないよね」となることってそんなにないのかな、と思います。
反故・散漫・秘密・軽蔑・臆病。スクラム5つの価値基準の反対の言葉たち。ミッションによっては「秘密」は大切になるかもしれませんが、他の言葉たちはネガティブな印象が先行していますよね。多くの場合、スクラムの価値基準に違和感があるか?と問われて「ある」と答えることはなさそうです。
いってしまえば「当たり前」の価値基準を提示しているスクラム。当たり前を言語化して提示していることが、何より大切なんだなと改めて気付かされます。
当たり前を言語化し従前のカルチャーとつなぐ
言葉に出してみると「当たり前だよね」というものをちゃんと言葉にする。そして、それが自分たちのカルチャーにも宿っているよね、ということを確認し、橋を架ける。このシンプルなステップが変革をすすめる上では大切になります。それがサラッと表現されているから、「スクラムの価値基準に違和感がなければ、組織アジャイルの価値観として用いると良い。」っていうフレーズはいいんですよね〜。
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